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姉ちゃんの目。姉ちゃんのコエ。小寺勘十郎一家。パラレルファクター。

姉ちゃんの目。姉ちゃんのコエ。小寺勘十郎一家。

今日、俺は、いつものメンバーで遊んだ。吾郎とゴウと、一緒に、

だって雪、いっぱい降ったんだぜ。山手なら、いつも、そうだけど、ここらじゃ珍しいんだよ。家の庭で、吾郎と、ゴウと、一緒に雪玉投げっこしてさ。

いてえだろうが。とか、吾郎、お前。とか、言った。

冷たくても、ちょっと、痛くても、楽しかった。馬鹿ができる奴がいるって、良いよな。

ゴウなんか、俺が雪玉当てたら、「オーイ。僕に、当てないでよ。アラタ君。」って、いって、笑ってた。アイツ。面白いんだよな。いつも、いると、良い気持ちに、なるよ。

父さんといる時より、気分が良いよ。

雪だるまも作ったな。大きいの。顔も書いたっけな。トラヒゲの顔だよ。

ちゃんと、眼の所も、片目隠したよ。

吾郎が、書いたんだよ。アイツ、顔もいいのに、絵もうまいんだよな。

美術、いつも、褒められてるもんな。絵って、俺、書けないから。すげえ。と思うよ。

俺が、そういうと、吾郎の奴、俺に、「いいか。絵って言うのな。パッションだ。技術じゃねえんだ。」って、言ってたな。けどさ。俺、あんな細かいのできないよ。って、思って、

いや、「やっぱり、技術だろ。テクニックだろ。」って、いったら、それも、「いや。それも、パッションだ。」って。技術も、パッション。パッションを感じたときに、ちゃんと、伝えられるようにテクニック、技術を勉強するんだよ。って、言ってた。

俺、それ、聞いたとき、よくわからなくて、絶対。吾郎のことばじゃねえな。って、

思って、「それ、なんの受け売りだよ。」って、言ったら、吾郎は、「まあ、そんな怒るなよ。」って、言って、ルードルヒのドイルの言葉だよ。」と、言った。

そして、少し、怒っている俺の方を見て、くすっと笑って。吾郎は俺に「カッコいいよな。ドイルは。」と、笑った。その時の吾郎は、ニヒルで、かっこよかった。

俺は、その時、「おい。俺と、同い年だよな。」と思った。

そう思うと、いつも、家で、姉ちゃんと、一緒にいて、いつも、姉ちゃんのあのミャンミャン声を聞いていて、いつも、思ってなかったけど。俺も、男なんだ。って、思った。

そう思うと、俺も、吾郎に負けてらんないな。」と思った。

そう思うと、俺は、「お前も、偉くなったな。」って、言ったんだ。

俺がそういうと、そう怒んなよ。って、俺の顔を見て、また笑ったんだ。

その時、なんだか、俺、俺も、思わず、笑っちゃったけど。なんだか、置いてかないで、くれよ。って、気持ちになって、ちょっと、寂しかった。けれど、この寂しさは、何だか、ひんやりとして、気持ちがよかった。

雪で、遊んでいると、指が、痛くなってくる。雪の冷たさで、指が、悴んで。ちょっと、指が、ふやけて、少し、痛かった。

その痛さを関ていると、そのことを思い出した。

俺が、そう思っていると、遠くから、「おーい。あーチャん。ごろチャん。ゴーチャん。おやつだょ~。」と、カワイイコエがした。姉ちゃんの声だ。

姉ちゃんは、俺ら、三人に、温かい飲み物を持ってきてくれたらしい。

持ってきてくれたと、いっても、縁側で、いつもの、ばあちゃんの寝床で、座って、待ってるんだけど、お盆に、三つのカップを持って、しおらしくしてるんだよな。

三つのカップから、白い湯気が、出ているのが分かった。

そして、「わかったよ。ありがとう。」って、言ったら、姉ちゃんは、「ゴーチャんを見習っテェ~もぅ。一番オソイヨぅ。」と、言った。

俺は、うるせえな。と思ったが、吾郎も、ゴウも、笑ってたので、いいか。」と思った。

縁側に座る姉ちゃんは、とても、おしとやかに座ってた。

いつも、ミャンミャンの姉ちゃんしか知らなかったから、姉ちゃんも、やりゃあ、できるんだな。と思った。

姉ちゃんは、寒い中、俺ら三人のために、温かい飲み物を作って、待ってくれていた。

姉ちゃんから、それは、ココアだとわかった。

甘い良い匂いがした。

チョコレートの甘い良いにおいがした。

俺に、ココアを渡すとき、姉ちゃんの少し、細い小さな目が俺を見て笑った。

俺は、姉ちゃんにありがとう。といった。

雪の光を受けて、姉ちゃんの銀色の杖、がキラキラと、輝いていた。

それを見て、吾郎は、俺をちゃかした。

ゴウも、「僕、お姉さん。いないから、アラタ君。大切にしないとね。お姉さん。」と、言って笑った。

俺が、ゴウに「うるさいな。」と、いうと、姉ちゃんは「ウルサクなイよゥ~・^^お姉サン。ダイジニしろよぅ。^^」と、笑った。

俺は、なんだとと思ったが、皆、笑っていたから、許した。

その様子を見て、吾郎は、「可愛いな。お前は。」と、笑っていた。

吾郎は、この野郎と思ったが、皆で笑うと、温かくなったので、俺は、まあ許してやるかと思った。

そんな俺を見て、姉ちゃんは「アハハハハ。^^。」と、ミャンミャン声で、カワイイコエで、寒い中、口をあけて笑っていた。その声は、どこまでも、響いていた。

だけど、笑ったら、縁側から落ちてしまうので、一生懸命、杖と、自分の足で、踏ん張っていた。姉ちゃんにとっては、少し、つらいだろう。

だけど、涼しい顔をして、顔は笑っていた。小さい可愛い目を、もっと小さいくして、元気いっぱいに笑っていた。

俺は、それを見たとき、姉ちゃんに頑張れ。と、心の中でエールを送った。