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あなたの星を見つけよう。この空の花。オレラクゴ。パラレルファクター。

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今日、僕は、久しぶりに、友達と遊んだ。

 

友達と言っても、山本君でも、アスミちゃんでもない。アスミちゃんは、友達というのは、また違う気がするけども、今日、遊んだのは、小林君、小林君は、なんと、落語家さんである。中学のころは、山本と、一緒に期末テストの前などには、勉強したものだ。

落語家といっても、今日、明日で、慣れるものではない。小林君の話では、師匠に弟子入りをして、落語を教えてもらうそうである。ああ、落語を習うには、通えばいいのか。とおもうけど、彼は。僕がそういうと「いや、ヤアちゃん。あんまりってもんで、ございます。」と、もう、すっかり慣れた粋なおエドなまりで、僕に話した。

 

小林君は、耳がいいので、すぐ方言が移ってしまう。中学生のころからそれは、変わっていなかった。僕は、方言をいつも、見聞きしているし、僕も、時々使うのだが、顔が悪いのか、声が細いのか。なんなのかで、方言で、話すより、標準語で、話す方が、しっくりくるので、標準語ではなしている。本当の事を言うと、方言をもっと、話せたらいいのになと思う事もある。僕は、奏山の生まれであるし、自分の故郷であるのだから。

カメリア人が、英語を話すように、ぼくら、ワコク人が、ワコクの言葉を話すように、それは、自然なことだと思うし、それが、自然だと思う。

だから、小林君のように、方言が話せるのは、良いと思う。

 

小林君は、中学生の時、僕が、アスミちゃん。同じ、ピアノ教室に通っている子が好きなんだと話すと、「ほーん。そうなん。その子って、かわいいん。」と、奏山弁で、話して、僕を、「ヤアちゃんも、すみにおけんやんね。」と、僕をはやし立ていた。

僕は、この時、恥ずかしかった。やめて。と思った。

だけど、小林君の奏山弁が好きだった。なんだか、男の子、男性の人に言うのも、なんだけど、可愛かった。チャーミングやな。と思ったのだ。

だから、今日、久しぶりに、そうだな。十年ぶりに話した時、僕は、嬉しかった。

だけれど、落語の稽古、トレーニングのせいなのか、彼の耳がいいからなのかは、分からないけど、すっかりおエドなまりになっていた。

そこに僕は、なぜか。寂しさを感じてしまった。

小林君は、変わってしまったんだなと思った。

そんな事あったよね。小林君の奏山弁可愛かったよね。と、小林君に話すと、小林君は、

少し、照れて、落語家さんに照れて、っていうのもなんだけど、ふふ。っと、笑って、

「はは。ヤアちゃん。アタシの言葉が、可愛いって。ちょっと待っておくれよ。アタシは、

男だよ。アタシは、ヤアちゃんを、そういう目では、見ては、いないよ。」と、笑った。僕も、いや、そこまで入ってないけど。と思って笑った。

さすが、落語家さんだと思った。今は、春風りゅういちろうと名乗っている。

今は、前座を卒業して、二つ目という所にいるらしい。

僕は、その話を聞いたとき、頑張ってほしいなと思った。

そう思うと、「僕は、小林君に、頑張ってね。」といった。

 

すると、春風亭りゅういちろうさんは、「ふふ。アンタも、頑張っておくれよ。アタシはねえ、ヤアちゃんの事、高く買ってたんだよ。このお方は、大器晩成だってね。」と、笑った。

僕は、この時、また笑った。高く買っていた。?大器晩成。?それ、いつの話。」と思った。

そう思った僕は、春風亭りゅういちろうさんに、「それ、いつの話。」と聞いた。

すると、「そうだね、アタシが、中学生ときかなあ。」と、笑った。

 

それを聞いて、中学生の時に、君は、僕を高く買うの。?と、思って笑った。

さっきから、笑ってばっかりだ。僕は、そう思うと、本当に落語家さんだな。と思った。

そう思うと、僕は、少し、すねた。なぜなら、アスミちゃんは、ピアニスト。

山本は、レストランのシェフ。そして、小林君は、落語家さんと、皆、特殊な世界で、生きている。皆、その世界で、頑張っているのに、僕は、皆とは違う。僕だって、働いている。だけど、みんな僕を置いてどこかに行ってしまった様な気がして、悔しくなった。

なぜだろう。自分だけが、大人になれないようなそんな気がした。

僕は、そう思うと、涙が出てきた。僕が泣いていると、春風亭りゅういちろうさんは、

僕に「ヤアちゃん。何を泣いているんだい。?笑ったかと思ったら、泣いて、忙しいお方だね。アンタ。」と笑った。そして、こういった。

 

「いいかい。ヤアちゃん。夜空には、たくさんの星がある。皆、それぞれ、一生懸命。光ってる。一生懸命、皆、ぴっかりこ。ぴっかりとね、そいつは、どれも、皆、美しい。

だから、アンタは、アンタの星をさがせばいいのさ。アタシは、ヤアちゃんを買ってんだ。アタしゃあ、嘘はつかないよ。」と、言った。その声は、アタシといっているのに、変に男らしかった。そして、僕に、「面白い話、なんかないのかい。」と、言った。

僕は、うーんと、少し考えた。なかなか思いつかなかったが、僕は、「そうだな。キスビットの話かな。」と、キスビットの冒険の話をした。アスミちゃんとの、不思議な冒険の話を、

他の国の人たちと一緒に国を救った事を話した。

僕が話すと、春風亭りゅういちろうさんは、その話を聞くとニコッと笑って、

「ホラ。あった。ヤアちゃんにも、あったじゃないか。それが、アンタの星だよ。アタシは嘘は、つかないよ。」と笑った。

そして、こういった。「ヤアちゃん。アタシはね。思うんだよ。最近、宇宙ステーションだ。グローバル化だ。IT化だ。宇宙人だ。何だか、うるさいけどさ。アタシは、落語家なもんで、古いことしかわかりゃしないけど、どんなに、時代が変わっても、ソイツ。テメエの星ってな。変わらねえもんじゃ。ねえのかね。ソイツを見失わなけりゃ、人は、生きていけるんじゃないのねェ。」と、笑った。けれど、彼の目は、真剣だった。

僕は、小林君の話を聞いたとき、小林君も、言うようになったな。と思った。

今日は、楽しい時間を過ごせたような気がする。体が温かい。今日は、楽しかった。

少し、お酒を飲んだからだろうか。寒さを感じる季節に僕は、ほろりと、温かくなっていた。落語さん。ありがとうございました。僕は、心の中で、そう思っていた。