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情け、報じる情報化。小寺勘十郎一家 学園パラレルファクター。

情け、報じる情報化。学園パラレルファクター。

こずえは、考えていた。

こずえは、最近。町のパソコン教室に通いたいと思っている。

学校が終わったら、アスミちゃんやエスヒナちゃんたちと別れ、家に帰る。

家に帰ると、お父さんがいる。弟のアラタがいる。

そんな生活もよかった。家に帰ると、おりんばあちゃんが「あぇぇ。こずえ。今日も、良く寝たよ。」と、眠たそうな顔をして、あれえと、こちらを見ている。

アーちゃんと話をすると話を聞くと「今日も、セレアと話してやったと、鼻の下をのばす。

そして、おりんばあちゃんには、ばれまいと、一生懸命、ばあちゃんにばれまいとしている。

こずえは、そんな、あーちゃんの、姿を見て、ふふっと、笑って、まだ、ばれてないのね。と思う。

けれど、アラタは、自分の気持ちが顔に出やすいので、「まあ、この顔じゃあ。いつか、ばれるわね。」と思った。どうだろうか。気持ち。心というのは、難しい。「家族であっても、相手の心はわからない。」と、何かの本で、読んだ気がするが、この家族の場合。この小寺の家では、どうなのだろう。

こずえは、思った。こずえは、自分の心を伝えられるか。心配になった。

私が、パソコン教室に通いたいなんて、パパにいったら。パパ、きっと、怒るわ。

「何。パソコンだぁ。いいか。こずえ。お前はな。石屋の娘なんだ。石屋がパソコンなんて、しなくていいんだ。」と、怒って、私を女だからって、足に障害があるからって、手加減しないで、私をぶつんだわ。そう思った。ぶつなんて、いまどきあまり聞かない言葉である。こずえは、心の中で、そんな言葉を、となえた。少し、おエドの町人のような、エドの粋を感じるその言葉の響きに、こずえは、パパのことを思った。

 

パパとは、この石屋の主人で、こずえと、アラタの父である、勘十郎のことである。

勘十郎は、縦も横も、大きいお父さんで、口で、いうより手の方が早い。

商店街の他の店の主人たち、喫茶店のマスター、病院の先生、看護婦さんからは、小寺の親分さんと、呼ばれている。しかし、陰では、小寺のポン吉さんと呼ばれている。

しかし、勘十郎、親分さんは、知らない。もし、そんな事を言おうものなら。鬼のような顔いして、怒るだろう。そんな親分さんがパパとは、いったい。?

 

こずえは、外国の映画や本が好きだった。その本を読んでいる間。こずえは、外国へ行けるような気がして、好きだった。その本を読んでいる間は、和風ぜんとした家のことも、足の障害の事も、忘れられた。外国では、障害の事を、障害と言わずに、ハンディキャップというということを初めて知ったのも、外国の本がきっかけだった。

 

セレアちゃんに熱をあげて、忍者のように、こそこそっと、しているアラタを、「子どもねぇ。まだ、まだ、アラタは、お子様ねぇ。」と言っているこずえ。そんなこずえにも、子どもっぽいところ、純粋なところがあるのだ。いやはや、不器用な子である。弟も、そうなら、姉も、そうなようだ。

いやはや、誰に似たのやら。そんなことをながながと、書いていると、こずえは、自分の部屋から、ゆっくりと、ゆっくりと、階段を下りて、美夜ちゃんの所へパソコン教室の事を相談しに行った。

時々、行っている病院のリハビリの先生から、「こずえちゃんは、足がきれいだね。」と言われるほどの、白く、美しい足をそろり、そろりと、動かしながら。障害になんか負けないぞ。私のは、ハンディキャップよ。障害じゃないわ。」と、言わんばかりに、、力強く、元気なしっかりとした足取りで、美夜ちゃんの部屋に行った。美夜ちゃんは、石屋に、社会勉強にきているお手伝いさんで、今日はお休みだった。

 

年も近く、こずえとは、仲良しだった。。だから、こずえは、パパには、できない相談事をよくしていた。

美夜ちゃんは、こずえを迎えると、畳の上に座って、話を、こずえの目を見て、しっかりと聞いてくれた。

そして、こずえが、パソコン教室に通いたいこと。流行だから、行きたいわけではない事。

そして、それは、小寺石材店のためでもある事を聞いてくれた。

その時、美夜ちゃんの美しい夜のような瞳を見たとき、こずえは、胸が、すうっと、したような気がした。そして、やっぱり、相談事なら、美夜ちゃんだわ。と思った。

 

そして、こずえの話を聞くと、美夜ちゃんは、「こずえちゃん。パソコン。してみたいのね。私、親分さんにこずえちゃんと、一緒にお願いするわ。」と、言った。そして、「こずえちゃん。こずえちゃんには、夢があるのね。私、応援する。親分さん。怖いわよね。そんなこと。言えないわよね。でも、大丈夫よ。親分さんは、鬼じゃなくて、こずえさんのパパなの。だから、大丈夫よ。怖くても、頑張りましょう。」といった。

その時、こずえは、美夜ちゃんに、ありがとう。と言いたくなった。

しかし、美夜ちゃんは、お礼は、いいわ。私たち、だって、親友でしょ。」と言って、お礼を断った。

そうと、決まれば、善は、急げだ。良いと思ったこと。やろうと思ったことは、やった方がよいのだ。しかし、このお家、少し、変わっていて、何がいいか、悪いかは、店の主人である。勘十郎が、決めるのだ。いやはや。そんなことを書いている間に、この店の主人が、作業場から、母屋に帰ってきた。「今、帰ったぞ。」と、ドラのような大声で言った。普段は、体に似合わない。小さな声で話すのに、挨拶するときと、怒るときは、大声を張り上げる。まったく、難儀な難しいご主人である。

 

そして、そのご主人が、家に入って、靴を脱ぐやいなや。こずえと、美夜ちゃんは、「パパ。」

「親分さん。」と、言って、話を切り出した。

勘十郎は、それを聞くと、何か、気に障ったらしい。

 

そして、「一家の大黒柱が、帰ってきたんだぞ。そこはな。おかえりなさい。というもんだろう。」と、怒ってこずえと、美夜ちゃんをたたこうとした。

その時、こずえは、キャアー。と、悲鳴を上げた。

そこへ、アラタがやってきて、「父さん。今のは、筋が通らないよ。そういうのは、パワハラって言うんだよ。」と、勘十郎に、戦いを挑んだ。

アラタは、お姉ちゃんを守るために、勘十郎と、戦った。

まあ、このお家、少し変わっていて、勘十郎と、その実の息子の対決、戦いは、日常茶飯事であった。いや、もっと、多いかもしれない。おりんばあちゃんなんか、まるで、家にちんどん屋さんが、来たかのように、目をキラキラさせている。

そして、ドカ、バカ。音をさせながら、大喧嘩をした。

おりんばあちゃんは、もっと、やれえ。もっと、やれえ。とはやしたてていた。

 

対決やら、戦いやら、かいていると、何やら、勇ましい感じがするが、だんだんと、ヒートアップすると、最後には、広い所、居間などに、移動して相撲になってしまうのだ。そして、最終的に、アラタが投げられる。勘十郎の投げは、大相撲の、横綱顔負けだった。

 

そして、祭りが、終わった後、台風が去った後。国破れて山河ありと、言った風な、小寺のお家の居間で、アラタは寝ていた。そして、小さな声で、カメリア人のロック歌手のように、「ナンセンス。」といった。彼は、その耳で、姉の声を聴いた。姉は、泣きながら、「パパ。やめて。私。パソコン教室に通いたいの。」といっていた。

そして、美夜ちゃんも、「よろしくお願いします。親分さん。」と、泣いているこずえの声に合わせように、言った。

乙女、二人の涙。こずえも、美夜ちゃんも、泣いていた。二人とも泣いていた。

それを見て、勘十郎は、「パソコン教室だあ。」と、言った。

そして、イライラしているのか、「たばこをすってくる。」といった。

それを聞いて、アラタは、この野郎。と思った。

 

娘に手をあげる。女の子にも、手をあげる。家で、大暴れする。それは、いつもの事だが、きょうと、言う今日は、姉さんを泣かせやがって。我慢ならねえ。と思った。

しかし、アラタは、力が出なかった。いくら、アラタと言っても、まだ、中学生なのだ。

アラタは、そんな自分を恥ずかしく思った。

父さんに、やられっぱなしの自分が、ふがいなかった。

その時、アラタは、大人は、汚いと、少し、お父さんに対して思ってしまった。

 

大好きなお父さん。お父さんの事を俺たちが、大好きなように、父さんも、俺たちの事が、好きなはずだと思った。

アラタは、そう思いながら天井を見た。

 

アラタが、天井をみていると、美夜ちゃんが、大声をあげた。

そして、こういった。「こずえちゃんには、夢があるんです。こずえちゃんは、お父さんの。パパの皆の役にたちたいんですよ。こずえちゃんは。こずえちゃんの気持ち考えたことありますか。?」と言った。

 

その声は、とても、大きな声で、この場のだれよりも、大きかった。

おりんばあちゃんも、里美母さんも、目を丸くしていた。

それを聞いて、勘十郎は、泣いた。泣きながら、たばこの箱を、バンと、床にたたきつけえると、

小さい声で、「そうか。そうか。嬉しいぞ。」といった。

そして、今日は、ごめんな。と言って、自分の部屋に行った。

いやはや、パソコン、一つで、この調子である。

こんな小寺のお家に情報化の波である。

もうカビの生えたような家である。しかし、このお家、誰の目にも、どこか、懐かしい。

そんな家にも、情報化の波である。

もう、11月。寒くなってきた。

こずえも、寒さに気を付けて。

その夢見る心を冷やさぬように。