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獣の生き方。てつのくじら。パラレルファクター。

獣の生き方。てつのくじら。
今日は、朝から、少し、寒うなって、きて、すっかり、この辺も秋の装いです。

今日は、遠藤さんのお母さんに頼まれて、昆布と鰹節を買いに行きました。

戦争も、始まって、はや、半年となりまして、私らのとこ、小野道の町も、兵隊さんやら、海兵さんやらがあっちいったり、こっちいったりして、
私ら、女たちも、お国のために、頑張らんと、いけんと、思って、日々、頑張っております。
ああ、秋、いうたら、この間までは、紅葉狩りにいたり、おにぎりと、お弁当をもっていって、家族、皆で、たのしんどったのに。
ああ、は様終わってくれんかねぇ。カメリアさんは、強いんかねえ。と、思っていた。
ごはん。お味噌汁。それは、大事なもんじゃ。これは、南におっても、北におっても、同じじゃと思う。
この間、家のお姉さんに、「カメリアさんは、お味噌汁とか、ごはんとか、食べんさるんでしょうか。と、炒ったら、
お姉さんは、何、いうとるの。イテキが、ごはんや、味噌汁なんて。食べるか。?アホいわんで、黙ってたべんさい。と、怒られた。
私は、ほうじゃろうか。?と思った。私は、いくら、カメリアさんが、敵じゃいうても、ご飯と、お味噌汁は、たべんさると思った。

ご飯を食べない人は、おらんとおもっとった。

ごはんと、お味噌汁は、一日の始まりで、いつも、ご飯のときにあるもんじゃとおもっとった。

お味噌汁と、ご飯があると、戦争をしとっても、いつものご飯がある、お味噌汁があると思ったら。頑張れる気がした。
でも、それも、今朝の分で、のうなってしまった。お味噌も、昆布も、鰹節も、お米もなくなってしもうた。


それは、こまったねぇ。ということで、私は、お母さんにお味噌と、昆布と、鰹節、それから、お塩も、こうて、きてね。」と言われて、
私は、「はい。分かりました。いうて、買いに行きました。
だけど、この戦争中の時に、あるんかね。と思っていました。
そう思っていたら、お母さんが「すずこさん。えっとねえ。大きい声では、言えんけど。お父さんが、ある。ところには、ある。いうっとたんよ。」と、いうので、
私は、ほうなんですか。いうて、お母さんに言われたように、いや、お父さんが、言いん去ったところへ、小さい地図を書いた紙をもって、行きました。

その紙は、ぼろぼろの紙で、ようは、ありませんでした。字も、そのせえで、よう見えんくて、
私は、困ってしもうて、あっち、いったり、こっち行ったりしました。

私は、なんじゃあ。兵隊さんみたいじゃのう。って、思って、わろうとりました。

すると、小さい屋台が見えました。そこには、カメリアさん語で、ピースマーケット、いうて、書いてありました。
私は、カメリアさん語が、少し読めました。じゃって、私は、小さいときに、チョコレート言うもんを食べたことがあります。
そこに、ピースと、カメリアさん語で、かいてあったので、少し読めました。
最近、少し、変に、なったねぇ。思います。私が小さいころは、クリスマスとか、やっとったのに。戦争が始まると、お正月だけになりました。

この間まで、色んな外国の言葉で、あふれとったのに。最近は、横文字を話すと、イテキじゃ。って、言われます。

不思議じゃね。何が、イテキかね。と思います。
遠藤さんを見て、つかあさい。外国は、イテキじゃ。コワイもんじゃいうのに。船を、作っとります。
海兵さんたちやって、外国の人みたいな帽子をかぶりんさって。そう思うと、皆、一緒じゃ思います。

私は、そのピースというカメリアさんの言葉を見たとき、そんなことを思いました。
私が、屋台の人に「すみません。お塩と、昆布と、鰹節、それから、おノリも、少し。と言いました。

私は、お母さんに、おノリといわれてないけど、美味しそうやったけぇ、つい買うてしまいました。
私が、そういうたら、お店の人は、「はい。いうて、一生懸命、なんと、紙の袋、そんなんどこにあるんじゃ。と思ったけど、
ほいっと、取り出して、私に、鰹節と昆布、それから、おノリを入れてくれました。

私は、その時、ああ、お味噌、忘れとったと思って、お味噌も買いました。
お味噌、おいしそうじゃった。戦争中じゃのに。元気にキラキラと、光って見えた。

私は、そのお味噌を見て、ええお味噌じゃね。こがあに、ええお味噌じゃったら。今日のお夕飯も、いいものを作れると思った。
私は、この時、お米を忘れていることを思い出した。お米がなかったら、美味しいご飯も、食べられんとおもったから、
ああ、お米も。忘れとったと、言いました。
そしたら、お店の人は、「はい。」いうて、お米も、私に渡してくれました。

私は、お代をはらおうと、財布を見ました。すると、お財布の中には、ちょうど、お代金があありました。
私は、ありがとう。いうことで、お店の人に、お金を渡しました。

その時、私は、おかしいのう。と思いました。なんだか、お店の人の手に触った時、犬の毛みたいなふわっと。したものを感じました。
私は、うわあと思って、なんじゃあ。と思って、びっくりして、手を払いました。
その時、お店の人も、うわあ。といって、びっくりしとりんさった。
私は、こわあなって、お店の人の顔を見ました。そしたら、犬さんの花がついとりんさって、姉さんかむりも、しとったけど、その中に耳も隠れとって、
うわあと、思っとったら、お店の人も、私の顔を見て、驚いて、うわあって、驚いて、お客さん、これで全部ですけぇね。はよ。もって、帰って。はよう。」と、
びくびくしながら、いいました。
私は、お店の人がそういうと、はい。いうて、ありがとうございました。いうて、帰りました。
それは、兵隊さんみたいに、スタスタスタっと、帰りました。

兵隊さんは、敵から逃げたら、いけんと、いいんさるのに。私は、驚いて、逃げました。
でも、ちゃんと、おつかいで、頼まれたものは、きちんと、持ち帰ってきました。

お店の人が、きちんと、私に、渡してくれたからです。

私は、家に帰ると、お姉さん、お母さんに、その話をしました。お母さんは、そがなことがあったの。と、笑っていました。
お姉さんは、そがあなことがあるかい。と、怒って、まゆをひそめとりました。

ほうじゃけど、うそじゃありません。おつかいで、私が、買ったものは、ちゃんと、あります。お米も。お味噌も、昆布も、鰹節も、お塩もあります。
ほうじゃから、あれは、うそじゃのう。嘘じゃない。いうことです。

夜になって、お父さんが帰ってきました。
お父さんは、私が、不思議じゃのう。と困った顔をしていると、
「どうした。すずこさん。いいもんこうてきんさったか。」と、ケラケラと笑っていました。
私は、「はい。買うてきました。」というと、お父さんは「ほうか。」と笑いました。
そして、ケラケラ笑って「お犬のお店さんは、ええお店。イテキも、認めるええお店と笑いました。
私は、その歌は、変な歌じゃ。と思っていました。
夜は、その歌と一緒に、更けていきました。
私は、遠藤さんは、今日も遅いんかねえ。 と思っていました。
お国のために、戦っとるから、しかたないのうと思っていました。
けれど、はよう。帰ってきて、と思っていました。
おもっとると、遠藤さんが帰ってきました。
おそうなって、すまんのう。とわらっとりました。
私は、帰ってきんさったと思って、私は、喜んで、おかえりなさいませ。と言いました。
そしたら、遠藤さんは、おう。といって、今日も、疲れたのう。。と笑いました
私は、その顔を見たとき、今日、会ったことを話したくなりました。
私は、そう思うと、「今日、面白いこと。あったんです。」いうて、今日、あったことを話しました。
私は、この時、幸せな気持ちでいっぱいじゃった。私は、話しながら、じぇけど、ほんまに、カメリアさんやったんじゃろうか。私はそう思っていた。
私が、そう思って話すと、遠藤さんは「ほうか。」と、いって、不思議そうな顔をしていました。
この出会いは、不思議な出会いじゃった。なんじゃ、うまく、お話もできんかったけど。私は、カメリアさんと、お話したと思っとった。
また、あいたいのう。また、買いにいこうかね。とおもった
ほじゃけど、その店がどこにあるんか。わからん。あっち、いったり。こっち。いったり、しとったけぇね。
そがいに、おもうと、やっぱり、不思議じゃねえと思った。