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ご飯の香り。朝の香り。パラレルファクター

今日、マミコは、おのみちの港で、海を眺めていた。マミコは、おのみちが好きである。

けれども、マミコは、この街の生まれ、もっというと、しろしまの生まれではない。

マミコは、ワコクのおのみちから北のほうにある北国のかなでやまの生まれであった。

北国生まれ、それも、かなでやまの山の方で、生まれたままかにとって、海が生活の中にあり、船の汽笛が、なっている生活というのは、とても、新鮮であった。

マミコは、女優であった。

マミコは、本を読むのが、好きで、昔から本の世界に入りたいと思っていた。

本を読んでいると、本の世界に入ることができる。物語の世界に入ると、楽しい気持ちになる。この気持ちは、不思議な気持ちである。

物語を読むと、、いつもの生活にも、いろどりが生まれて、毎日の生活も、鮮やかになるような気がした。

だから、マミコは本を読むのが、好きだった。

そして、いつの日か、物語にたずさわる仕事がしたいと思うようになった。

けれど、小説家や漫画家になりたいわけでは、なかった。

マミコは、その世界で、いきたいと思うようになったのだ。

この心は、不思議なもので、マミコも、

なんでだろう。と思っている。漫画も、小説も、すきなのだが、1番は、演じることが、好きであった。

そう思ったマミコは、芸能事務所に、履歴書を送ったり、高校の演劇部に所属したりして、頑張っていたのだが、いかんせん ぬぼーっとしているので、なかなか、活躍の場は、なかった。

もうやめようかな?お母さんにも、やめなさいよ。お父さんにも、やめなさいよ。って、言われてるから、やめようかなとそう思っていたそんな時、マミコは、新聞で、てつのくじらのすずこ役のオーディションの記事を見た。

マミコは、その記事を見たとき、あー、可愛い女の子の役だ。この子、かわいいなあと思った。その新聞記事のには、可愛らしい女の子が、もんぺを着て、こちらを見てる絵が書いてあった。マミコは、その女の子をじーっと見ていた。そして、マミコは、思った。この子になりたいと思った。

不思議な感覚であった。一目ぼれにも、にた。

そんな感覚であった。まあ、マミコは、一目ぼれなどしたことは、ないのだが、テレビのドラマやら、新聞の小説やらで、知っていた。

その女の子が、かわいいのも、そうなのだが、

マミコは、その子の周りにいる可愛らしい蝶ちょや小鳥、小さい子犬などの周りの可愛らしい動物や昆虫たちの絵に心を奪われた。

その可愛らしい小さいヒトたちの中で、すずこは、ニコッと、こちらを見て、笑っていた。

あんたも、こつちへきてえよ。と、言われているような気がした。

不思議な感覚であった。その声は、とっても、あったりとした声で、方言も、こちらの方言では、なかった。だけれども、マミコは、その絵の女の子が、そういったとき、なんだか、懐かしい気持ちになった。

そう思うと、私、この子になりたい、この子と、話したいと、いう気持ちになって、

すぐ、履歴書を書き始めた。

綺麗な字で、丁寧に。心を込めて、

その女の子は、センゼンの女の子らしい、

だから、マミコは、その子になるんだったら、その子と話すんだったら、丁寧に優しい字を書かないと、そう思って、丁寧に、履歴書を書いた。所属事務所という欄には、無所属と、書いた。本当は、かっこいいお名前をかければ、いいと、思ったのだけど、今の私は、無所属だから、うそは、いかないと、思って、正直に書いた。その子も、きっと、うそは、書かない。あんな、可愛らしく、笑う人は、そんなことは、しない。人を判断できるくらい人は、知らないけど、そう思う。と、マミコはそう思っていた。

その履歴書は、今までのどの履歴書よりも、綺麗だった。これなら、今の気持ちをストレートに、伝えられると、そう思った。マミコは、いつも、字を書くときは、ストレスを感じる、綺麗に書かないと、丁寧に書かないと、と、思ってしまう。けれども、今回は、そんなことは、なかった。すうっと、何も、考えずに、自分のの思いを書くことが、できた。

筆にまかせるままに。不思議な感覚であった。

けれども、ここからが大変であった。

書類審査は、なんとか、受かったものの実技となると、セリフを覚えないと、いけない。

動きを覚えないと、いけない。覚えること、だらけで大変であった。課題のセリフは、はーい。ご飯ですよ。集まって、くれんかね。と、いう、セリフであった。これだけのセリフか。と思うだろうが、これに、動き、ご飯を準備する動きから、気持ちやらをやらないといけない。いつも、ぬぼーっとしているマミコにとって、これは、至難の技だった。

1回目は、ご飯をよそうことに一生懸命になって、セリフを忘れてしまった。

2回目は、お茶碗やら、お味噌汁やらをこぼしてしまった。

オーディション会場の人からは、やる気があるのか?とか、ライバルが減ったわ。と、言われて、マミコは、また、ダメなの。と、そう思った。けれど、3回目、マミコは、動きが、ダメでも、セリフを頑張ろう。すずこの気持ちを出そうと、朝のすずこのイメージ、防衛軍で、働く、夫やそのお母さん、そして、そのお姉さんそして、夫のお父さん。大好きな家族たちに優しく朝をお知らせる、今、ワコクは、戦争をしていて、男たちは、お国のために、戦っている。女である自分は、お国のために戦うことは、できない。けれども、朝を優しくみんなに、大好きな家族たちに、お伝えすることは、できる。戦の手柄をたてることは、できないけれど、みんなの役に立つことは、できる。

そう思うと、自然と、ご飯ですよ。あつまってくれんかね。と、いうことができた。

そのとき、マミコは、オーディションであることを忘れてしまった。その時、マミコにとって、ここは、センゼンのおのみちのすずこの家になっていた。

そう思うと、マミコの頭の中には、自分のおかあさんと、お父さん。それから、弟。の顔が浮かんだ。

家族、みんなの顔が、浮かぶと、自然と、セリフにも、気持ちが乗って、聞いたことのないしろしまの方言でも、自然ということができた。

マミコは、この時、とても、不思議な感覚だな。と、思っていた。

そう思うと、朝の眠たいモヤモヤの中で、いつも、感じているご飯の甘い香り、お味噌汁の少し、磯の香りににた、香りが、心の中に、広がった。

マミコは、この朝の香りが好きだった。

そして、母さんが、マミコさん。朝ですよ。と起こしにくるのが、好きだった。

映画の撮影は、無事、おわった。

監督さんも、みんな、優しくて、夢のような時間だった。

マミコは、ずっと、ここにいたいと、思った。

けれども、夢というのは、おわってしまう。

朝は、必ず、やってくるのだ。

今日は、おのみちから、久しぶりに、かなでやまに帰る日。マミコは、寂しくなって、このおのみちの港にやってきたのだ。

マミコは、港で海を見ながらさよなら。またきますけえね。さよなら。と、涙を溜めながら、いった。

マミコが、そういうと、大きな船が、ボォー。っと、大きな汽笛を帰した。

まるで、マミコに、またきんさいやと、いっているようだった。

マミコがさると、大きな、船が入ってきた。  

船には、外国の文字が、でかでかと書いてあった。