nezuzyouziのブログ

nezuzyouziの日々のことを書く ブログです。

不器用な家族たち。学園パラレルファクター。

僕も、お話を書きました。

僕の好きな寺内貫太郎一家も、パラレルファクターと混ぜました。

nezuzyouzi.hatenablog.com

↑↑のお話しを読むと、より楽しめます。

 

不器用な家族たち。
今日は、7月の2日である。外は、すっかり暑くなった。
この間まで、梅雨だ。6月の花嫁だ。父の日だと言っていたのに、このあたりもすっかり、夏の陽気である。
この地域の学生たちも、すっかり、夏服となり、男の子も、女の子も、皆、口々に、暑いなあ。暑いわねえ。と言っていた。
そんな夏の訪れは、この小寺石材店においても、同じであった。
その石材店の店の奥にある母屋の縁側で、この店の主人、勘十郎の母、おりんは、アイスキャンディーをシャクシャックっとおいしそうな音をさせながら、
「暑いねえ、。こうあつくちゃあまいっちゃうよ。」と、暑苦しそうにしていた。
このアイスキャンディーは、どこからとってきたのだろうか。?多分、台所であろうか。であれば、これは、おりんばあちゃんのではなく、この家の子供たちと
お手伝いさんの物であったかもしれない。
なぜかというと、このおばあちゃんは、台所の冷蔵庫や戸棚から、アイスやお菓子やケーキなどをくすねる。いや、拝借するのが、
趣味のアイドル鑑賞と、同じくらい好きなのである。この家の嫡男、一人息子である。アラタからは、、
ばあちゃん。また、なにかくすねただろう。泥棒だよ。それ。」と、言われている。
そういうと、おりんばあちゃんは、「なんだ。アラタ、文句あるのかよ。」と、怒る。おりんばあちゃんは、よく長男のアラタのことをからかっている。
その新は、実は、とても、ハンサムで、身長も体つきも、大変良いのだが、本人は、気が付いていないようで、とても、残念である。
最近、彼は、同級生のセレアちゃんと、遊ぶようになったのだが、惚れた腫れたは、なかなか起きず、こりゃ、またどうしたものかと言う風である。
その姉のこずえは、その中を応援しているのだが、セレアちゃんには、なんと、先客がいるようで、これまた難儀である。
こずえは、そのことを知っている。しかし、姉として、弟を応援したいと思っている。しかし、その先客さまとセレアちゃんの恋も応援したいと思っている。
これも、また難儀である。難儀と言うと、こずえには、足にハンディキャップがある。であるものだから、いつも、銀色の綺麗な杖を使って生活をしている。
だから、彼女は、難儀な事には、慣れっこである。しかし、彼女は、足の事は、まったく気にしていない。いつも、頑張り屋さんである。
頑張り屋さん、難儀な事が多いのは、誰に似たのであろうか、おりんばあちゃんは、母屋の縁側に座って、アイスキャンディーお食べながら、
ふと思った。
そう思うと、おりんばあちゃんは、「こずえも、アラタも、勘十郎に似たのかね。あの子は、不器用というか、どんくさいというか。ねえ。」と、つぶやいた。
勘十郎というのは、おりんばあちゃんの息子で、この小寺石材店の社長である。
この勘十郎と言う男、横も縦も、大きいのだ。気分がいい日には、決まって、白いご飯を三杯も、もりもりいっぱい食べる。
勘十郎は、この町の人たちから、親分さんといって慕われている。しかし、とても、横も縦も大きいので、小寺のポン吉とも、呼ばれている。
しかし、この名前で呼ぶと、「ポン吉だあ。」と、それは、それは、大きな声で言って、張り手をしたり、投げ飛ばしたりする。
でも、勘十郎父さんは、どんなことがあっても、ゲンコツは、しない、相手を殴ったりもしない。勘十郎は、優しいのである。
しかし、このやさしさ。とても、歪である。しかし、勘十郎は、これを優しいと思っている。勘十郎は、とても、口下手で、口で言うより、手の方が早いのだ。
それは、子供、大人関係ない。普段話すときは、その横も縦も、大きな体に似合わず、とても、小さな声ではなし、ああ。まあ。はあ。そうか。など、それしか言えないのかと思うぐらいである。けれども、だれかと、話すが嫌いではない。勘十郎は、口下手なのだ。
こんな不器用な家族は、見たこと、聞いた事がない。そんな不器用な家族の中において、そんな家族をなんとか、成り立たせる人がいた。

それは、里美母さんである。里美母さんは、勘十郎の妻で、こずえと、アラタの母である。それから、お手伝いのお美夜ちゃんのもう一人ののお母さんでもある。お美夜ちゃんの母は、病気で、なくなってしまったが、里美母さんは、お美夜の事をこずえと、アラタと同じように、子供だと思っている。
里美母さんは、とても、優しいみんなのお母さんである。
そんな、里美母さんがいるから、この家は、成り立っているのだ。
おりんばあちゃんは、そんなことを、アイスキャンディーをシャクシャックと、食べながら、考えていた。
おりんばあちゃんがそんなことを考えていると、銀色の杖が見えた。こずえである。
こずえが学校から帰ってきたのだ。
なにやら、元気な声がする。キャッ。キャッ。と元気な声がする。その声の主は、こずえに、「ねえ、こずえちゃん。今日、学校。楽しかったね。」と、いって、笑っていた。
その子が笑うと、こずえは、ニコッとして、「そうね。乃木さん。」といった。
こずえがそういうと、その子は、「あれぇ。こずえちゃん。私たち。友達同士だから、アスミンだよ。エスヒナちゃん、いっていたんだよ。」と、言った。
"その子がそういうと、こずえは、最初は、「私はいいわよ。」と、言っていたが、その子の可愛い笑顔を見て、観念したのか、
恥ずかしそうに、「アスミン。」と言っていた。
学校の友達をあだ名で呼ぶのに、恥ずかしがるとは、これはいかに。けれども、こずえも、また、勘十郎の子なのである。
それを聞いていた、おりんばあちゃんは、アイスキャンディーをシャクシャックやりながら。
「やっぱり。こずえも、勘十郎の子だねぇ。親子だねぇ。やっぱり。」と、暑苦しそうにいった。
おりんばあちゃんが、母屋の縁側で、アイスキャンディーをシャクシャックとやっていると、吊り下げられた風鈴が、チリーン、チリーンと揺れていた。
作業場からは、ウイーン。ウイーン。ゴーン。ゴーン。という、機械の音が勇ましくしていた。
こずえの銀色の杖が、太陽の光を受けて、キラキラと、光っていた。

今日は、7月の2日である。外は、すっかり暑くなってきた。