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この空の花。政治家稼業。大コラボ祭りその八。パラレルファクター。

今日も、これで、終わってしまった。

俺が、安部川刑事から、取り調べをうけるようになって、一週間。

僕は、俺は、やってない。そのことを、何回も、安倍川さんに、お話をした。
けれども、安部川刑事は、俺がそういっても、「罪を犯したもんは、みんなそういう。お前も、一緒だ。
」と言って、聞いてくれんかった。

俺は、怒って、「じゃあ、俺がやった言う。証拠、持ってきて、下さいよ。」と、いった。

俺がそういうと、安部川刑事は、
「お前が、ニンジン、キャベツ、ブロッコリー、ジャガイモ、鶏肉の手入れ、鶏がらと、セロリを入れた。お前は、このスープに命をかけていたそうだな。他の料理は、他の料理人に任せたのに、このスープだけは、「自分がやる。」といったそうだな。といった。
安倍川刑事は、そういったとき、俺の顔を睨んだ。
俺は、その時なんや。と思って、刑事さんに、「悪いかや。俺は、あのスープに命をかけとったんや。コンソメスープというのは、難しいんや。にごっとったら,アカンのです。
それに、あの日まで、寝る間も惜しんで、一生懸命、練習して、やっと自分の思い描いた味と巡り合えたんです。
レシピだって、一生懸命考えたんや。なんなんや、同じことばっかききやがって。俺の事、まだうたがっとんのか。」といった。

俺がそういうと、安部川刑事は「うたがっとる。そんなに命を懸けるスープに、そんなことができるのは、お前だけや。自分のやっていることに、真摯に向き合えるのも、自分。それに向き合わないのも自分。良くするも、悪うするも、自分やからな。わしゃあ、そう思うど。違うかい。?」と、言った。

俺は、安部川さんが、そういったとき、いいことを言うな。と思った。なぜかというと、俺は、いつも、料理と、向き合っているから。
一対一で、時には、複数人で、向き合っているから。この言葉は、俺の心に刺さった。
けれども、この言葉を聞いて、
皆の顔を、レストランの同僚たち、吉田君、ユウスケ、そして、外崎さん、ミカチャンの顔を思い浮かべたとき、その気持ちは、
なにいうとんの。に変わった。
そう思うと、俺は、安倍川刑事を睨んでいた。
俺が、安倍川刑事を睨むと、「ほう。いい顔しとんのう。山本。まあ、そうかっかせんと、わしの質問、ひとつ、きいてくれんかのう。」と、言った。
俺は、その言葉を聞いたとき、少し、落ち着いた。落ち着くと、頭が少し、ひんやりとしたような気がした。
頭が冷えると、なんだか、心が落ち着いた。
落ち着くと、安倍川刑事は、「山本、最近、料理、いや、仕事の事で、悩んどることとか、ないか。?そうやな。わしには、ようわからんが、
前より、うまく作れんように、なってきたな。と思うとき、ないか。」と、聞いてきた。

俺は、そんなことない。俺の料理は、この辺で、一番や。俺は、料理が好きや。そんなこと、ないわ。」といった。
安部川刑事は、「ほう。ほうか。ないか。?でも、わしゃあ、聴いた。お前が、料理で、なやんどる。ってのう。と、言った。

その声は、この一週間で、一番やさしい声だった。
俺は、その声を聴いたとき、俺の事をこのおっさんは、しんぱいしとんのか。?と思った。
そう思った俺は、安倍川刑事に「そうやったら。どうやちゅうのや。その話、だれからきいたんや。おっさん。」と、言っていた。
安倍川刑事は、そういうと、「誰やろうの。お前のよう、しっとる人や。外崎いう女や。しっとろうが。よう。」と、言った。
俺は、安部川刑事が、そういったとき、「しっとたらなんや。悪いか。」と、言った。
その人の名前は、外崎 ミカ。
最近の俺の秘密を、一番よく、知る人の名前だ。

所かわって、ここは、かなで山の警察署の外。
ここに、とてもいい、ドレスタニア製のスーツを着た、男が、いた。
男は「山本君。なんでも、話してくれ。僕ら、友達だろ。」と、つぶやいた。

彼は、そういうと、ゆっくりと、しかし、しっかりとした足取りで、警察署に入っていった。