僕は、とっても、良い気持ちになった。
だって、自分の作った、携わった新幹線。カイリク新幹線にのったんだから。
我が子。我が息子に、抱かれて、眺める奏山の景色は、最高だよ。
奏山は、広いワコクの中でも、雄大な山と、雄大な海を、いっぺんに楽しむことができるんだ。
僕は、この景色は、大変すばらしいと思ったよ。だって、なかなかないよ。こんなところは。だけど、奏山県民は、引っ込み思案な所があるから、その良さに気づかないんだ。
だから、僕は、奏山に、新幹線を通すと決まったとき、大いに賛成して、これで、奏山県に、観光客がたくさん着たらいいなあって、思ったんだ。
それから、今、海外、特に、アメリカやキスビット、それから、ドレスタニアなどでは、空前のワコクブームなんだ。だから、奏山県に、訪倭外国人、最近の言葉だと、インバウンドを増やすことが最重要だと思ったんだ。
奏山県だけじゃない、隣県のそい玉にも、お金の流れが生まれて、そい玉県もよくなると思う。
このカイリク新幹線は、そんなワコクの国際化の願いと、新時代への勇気が込められているんだ。
そんなに、上手く、いかないだろう。って、お上や秘書ののぞみちゃんにも、反対された。一時は、この計画は、立ち消えになる所だったんだよ。だけど、地域の住民の方や強度を愛する気持ちで、いっぱいの奏山県民の皆さんのおかげで、なんとか、このカイリク新幹線プロジェクトを、遂行することができた。
僕は、そのことを、奏山県民の皆さん、お一人、お一人に感謝したいと思う。
そんな硬い話は抜きにして、本当に、嬉しい。カイリク新幹線の座席は、最高だ。
本当は、僕、グランクラスという、お寿司を食べながら、のることのできる席があるんだけど、ぼくは、そこに、のりたかったんだよね。だけど、僕は、のれなかったんだ。
僕は、国会議員だから、ちょっと、ガンバレば、のれるんだけど。
乗らなかった。もし、そんなことがあれば、ジャーナリストの柏木さんが、飛んできますよって、秘書ののぞみちゃんに、釘さされてるんだ。だから、そんなことはしない。
それに、僕は、自分のお金と、仕事のお金は、分けてるの。僕は、のぞみちゃんを、信用してるから。それに、僕は、そんなことはしない。
だって、僕は、みんなのため、自分のために、この仕事をしてるから。
それに、僕は、政治よりも、電車や、列車、新幹線に、旅がすきなんだよ、
そこに息づく、人の生活を見て、まわるのは、大変に、いい事だ。と、僕は、思うんだ。
それに、以前、会合のときに、あった地域魅力PR隊の町田君、山本君、いや、さんかな。?の、発表は、素晴らしかった。あの、キラキラした目、エネルギッシュな顔、素晴らしい。僕も、この地域のために、頑張りたいと思ったよ。
僕は、この子たちを応援したいと思ったよ。
僕は、これからも、奏山県民の皆さんを応援します。
そんな事を思っていると、頭が疲れて、僕は寝てしまった。
だって、あまりにも、座席が、良かったから。疲れがたまってたのかな。
さっき、マスの押し寿司を食べて、おなかが、いっぱいになって、ウトウトって、来たのかな。
そうそう、かなで山県は、歴史も素敵、奏山の頂上に登れば、死者にあえるとか。
なんだか、ロマンチックだよな。
でも、死者って、怖いな。
僕は、そんなことを思って、ウトウト寝ていると、携帯電話が、ピロリンと、なった。
秘書 こだまと、書いてある。のぞみちゃんだ。
こりゃあ、怒られるぞ。僕は、恐る恐る通話ボタンを押した。
そしたら、あんのじょう、怒られた。
ありゃりゃ。先生、どこにいるんですかって。ありゃりゃ。
僕は、もう、載らないと決めた。だけど、また来ちゃうんだろうなと思っていた。
ああそうそう。僕の名前なんだけど、せんろっていうんですね、覚えやすいでしょ。
電車大好き、せんろさん。旅が好きなせんろさん。
そうそう、この間、先輩議員に、お前、外国の剣豪の名前に似てるな。って、言われたよ。なんて、いったかな。・・・・ああ、ゼンロだ。
今は、そんなことより、怒られたことだ。なんて、謝りましょうかね。
僕はそんなことを考えながら、電話に出て、怒られていた。