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貫太郎父さん と桜 学園パラレルファクター

今日、この日、貫太郎の家は、大忙しである。

それは、なぜかというと、しずえとシュウヘイの新学期だからである。

貫太郎の妻で、しずえとシュウヘイのお母さんの里子が、しずえと、シュウヘイに、「早く起きなさい。今日から、新学期ですよ。いつまでも、春休み気分ではいけませんよ。」と、いった。

シュウヘイは、「もう、母さん。うるせえな。よく寝てたのに。」と、少し、機嫌が悪そうにした。

しずえは、「おはよう。ママ。今日も、いい日だといいわ。」と、笑った。

しかし、里子は「もう、しーちゃんも、シュウちゃんも、マイペースね。早く、しなさい。今日から、学校よ。お父さん、もう起きてるわよ。早く起きないと、また、朝から、癇癪よ。これ、内緒ね。」と、いって、笑った。

シュウヘイは、里子がそういうと、「えー。朝から。俺、嫌だ。俺、早く起きるよ。朝から怒るなんて、この国中探したって、父さんだけだよ。もう。怒られるの。嫌なんだよな。」と、いって、ささっと、下に降りた。

しずえも、「パパ。朝は、しっかりしたい人だから、朝、何かあると、すぐに怒るなよね。

パパは、好きだけど、朝の癇癪は、一番嫌だわ。」と、いった。パパっ子のしずえも、朝の、貫太郎の癇癪は、嫌だわ。と、ハッキリいうほど、嫌なのだ。

しずえは、そういうと、下に降りた。

下に降りると、おきんばあちゃんが、貫太郎と、一緒に、居間のちゃぶ台のところにいた。

しずえは、下に降りると、おきんばあちゃんと、貫太郎に、「おはよう。パパ。おばあちゃん。今日から、新学期だから、気持ちを新しくもって、頑張るわ。」といった。

しずえが、そういうと、貫太郎は「しずえ、遅いぞ。今日は、シュウヘイの方が、少し、早起きだったぞ。」といって、しずえを叱った。

しずえが怒られると、シュウヘイは、「いや、姉ちゃんが、怒られてやがんの。珍しい。今日は、俺の方が、少し、利口だったみたいだね。」といって、笑った。

シュウヘイが、笑うと、貫太郎は、シュウヘイに、目上の者をからかうんじゃない。何やってるんだ。馬鹿者。」といって、シュウヘイを吹っ飛ばした。

シュウヘイは、吹っ飛ばされると、「何すんだよ。父さん。痛いよ。」といって、怒った。

そんな、シュウヘイを見て、おきんばあちゃんは、「やーい。寺内。怒られてやんの。こいっあ、春から、縁起がいいわい。」と、いって、

歌舞伎じゃあるまいしで、はやした。

おきんばあちゃんが、そういうと、シュウヘイは、「なんだよ。ばあちゃん。朝から、俺、吹っ飛ばされたんだぜ。縁起が、いいわけないだろ。」と、いって、笑った。

シュウヘイがそういうと、「シュウヘイ、こいっあ、春から縁起がいいわいってのは、エドの昔からのご挨拶でね。そういう風に、決まってんだよ。お前、まさか、知らねえのかい?こりゃ、世も末だこと。」といって、笑った。

おきんばあちゃんがそういって、笑っていると、里子が、お手伝いのおみよちやんと一緒に、目玉焼きと、ご飯、お味噌汁、サラダを持ってきた。ちゃんと、人数分である。貫太郎は、朝から、もりもりのご飯を食べる。

貫太郎の、座右の銘は、今日も、元気だ。ご飯が、うまいである。

しずえは、それを見て、おみよちゃんに、

「ねえ、今日は、おみよちゃんも、一緒に、ママと、ご飯を作ったのね。楽しみだわ。私ね。みよちゃんのお味噌汁好きなのよ。」といって、笑った。

しずえが、そういうと、おみよちゃんは、恥ずかしそうに、「まあ、そうなんですか。嬉しいです。しずえさん。今度、一緒に、作りましょうと、いって、笑った。

しずえと、おみよちゃんは、お手伝いさんと、その家の者の関係であるが、友達のように、仲がいい。なぜ、貫太郎の家に、お手伝いさんがいるのかいうと、貫太郎の家は、働いている職人さんが、多く、里子と、おきんばあちゃんだけでは、面倒を見きれないのだ。

それに、おみよちやんには、身寄りがなく。

おみよちやんのお母さんも、お父さんも、おみよちゃんが、小さな時に、亡くなった。

貫太郎は、そんなおみよちゃんに、社会勉強をさせようと、この家に、連れてきたのだ。

おみよちゃんは、貫太郎と、里子、それから、おきんばあちゃんのことを本当の家族のように、思っている。

おみよちゃんが、そういうと、おきんばあちゃんは、「おうおうおう。黙って聞いてりゃ、お手伝いのくせに、そのお家のお嬢と、馴れ馴れしく、おしゃべりかい。?いいきな、もんだね。」といって、おみよちゃんをからかった。

おきんばあちゃんが、そういうと、貫太郎は、

おきんばあちゃんをキッと、にらんだ。

貫太郎に、睨まれると、おきんばあちゃんは、

蛇に睨まれた蛙のように、小さくなって、

「言いすぎたよ、貫太郎。」と、いった。

しずえは、その時の、それを見て、笑った。

ばあちゃんが、おかしくて、笑った。

笑いながら、「やっぱり、この家は、パパが、一番なのね。」と思っていた。

しずえが、そう思っていると、里子が、「こらこら、しーちゃんも、シュウちゃんも、遅れますよ。さあ、食べて、食べてと。」急かした。

里子がそういうと、シュウヘイは、「うわ、大変だ。急がないと。」と、いって、ご飯をかきこんで食べた。

しずえは、それを見て、大変。私も、といって、、自分も、競うようにして、ご飯を食べた。

貫太郎は、それを見て、「こら、急ぐんじゃない。」と、怒鳴っていた。

それは、どこまでも、元気よく、ひびいた。

それを貫太郎の家の桜が、黙って、風に、花びらをただよわせながら、笑うでも、泣く。泣くでもなく、ただ、見ていた。

おや、桜の枝に、小さな鳥が止まっているではないか。 その鳥が、ただ、小さく、ホーホケキョ。とないていた。