僕は、公園にやってきた。
この公園は、不思議な公園だ。僕がこの公園にくると、いろんな人に会えるのだ。
この公園で、一番最初に、あったのは、お笑い芸人の又吉さんだった。
又吉さんは、とても、優しい人で、僕と、缶コーヒーを飲んだ。
その時、僕、又吉さんに、缶コーヒーを買ってあげた。
二番目は、クレイジーキャッツの植木 等さん。
植木さんは、映画の中では、のんびりとした印象で、いつも、面白い人なのに、
目の前で、生でみると、少し、違っていた。
僕が、この公園で、みた植木さんは、皆の前で、元気に歌を歌って、
汗を流して、皆に歌を届けていた。映画の中ののんびりとしていて、面白い植木さんも、良いけど、歌を、一生懸命歌っている、植木 等さんも、いいなあと思った。
あの時、植木さんは、歌が終わると、さん、ごめんなさいね。ちょっとしたコンサートみたいになっちゃってね。これまた、失礼いたしました。」といって、笑っていた。
僕は、あの植木さんの笑顔が、心に残っている。
植木等さんも、又吉さんも、優しくて、素敵な方だったなあ。
あの時、公園で、歌を歌っている植木等さんを見つけた谷啓さんが、「ガチョーン。」といって、面白かったなあ。
今日は、どんな人に、会えるんだろう。
人に、会うのは、少し、緊張する。初めて話す人と話すときも、少しだけ。
けれど、人に会うことは、新しい何かを得られるんじゃないかと思って、とても、良いことだと思う。
今日、僕は、誰に、会えるんだろうか。僕は、楽しい気持ちで、いっぱいになりながら、この公園にやってきた。
公園は、寒かった。けれど、その寒さの中で、ギターを持って、歌を歌っている人がいた。
僕は、その人の歌に、聞き入った。
その人の歌声は、とても、美しい歌声だった。
僕が、その人を見ていると、その人は、僕に気が付いたのか、ニコッと笑った。
その人は、フードをかぶっていて、顔は、分らなかったけど、口元が、ニコッと、なっていた。
僕は、それを見て、なんだか、とっても、可愛いらしなあ。と思った。
可愛いというと、笑おう。笑っちゃあう。
ワッハッハのはワッハッハはのはという歌詞が
可愛らしいなあ思った。
僕も、その歌を聞いていると不思議と笑顔になった。
笑うということは、いいことだ。
その人も、元気に、ワッハッハはのはワッハッハはのはと、うたっていた。
その人の歌声は、寒いかなで山の公園に、優しく響いていた。
スマイルは、いつだって、ゼロ円。
笑う門には、服着たる。
この歌は、とっても、いい歌だとおもった。
そう思うと、僕は、その人に、話しかけたくなった。
拍手をしながら、僕は、その人に、「あなたの歌。とっても、よかったです。僕も、たくさん、笑いたいと思います。大変良い、歌を聞かせてくれて、ありがとうございます。」といった。
僕が、そういうと、 その人は、ニコッと、笑った。
その人が笑うと、その人の口元がまた、ニコッとなった。
その時、その人は、「そうですか。ありがとうございます。歌は、いいですよ。あなたも、どうですか?」といった。
その人が、そういうと、僕は、恥ずかしくなった。
僕は、歌を聴くのは、好きだけど、歌を歌うのは、恥ずかしいので、あまり歌わないのだ。
けれども、さっきの歌なら歌おうかな。と思った。
そう思うと、僕は、楽しい気持ちでいっぱいになった。
楽しい気持ちでいっぱいになると、僕は、
その人に、一緒に歌いましょう。といった。
僕がそういうと、その人は、また笑って、
歌いましょう。といって、さっきの歌をギターで弾き始めた。
それに合わせて、僕とその人は、
歌を歌った。
スマイルは、いつだって、ゼロ円。笑わな。ソンソン。と歌った。
そして、さっきのワッハッハはのはワッハッハはのはというところも、歌った。
歌を歌うと、体があったかくなった。
ワッハッハと、笑うと、なんだか、いい気持ちになった。
僕も、その人も、一生懸命歌っていた。
僕も、楽しく、うたった。
その人も、楽しく、ギターを弾きながら、楽しく歌った。
僕は、歌を歌いながら、歌を歌うって、楽しいなあ。と思っていた。
スマイルは、いつだって、ゼロ円。
笑わなソンソン。
いっしょに笑おう。
いっしょに歌おう。
僕は、その人と歌っていると、楽しい気持ちになった。
その人と、またうたいたいなとおもった。
僕は、その人に、また、歌、いっしょに歌いましょう。といった。
僕が、そういうと、その人は、「そうですね。また、歌いましょう。」といって、笑った。
僕も、その時、笑った。
この時、僕は、あっ。と思った。
名前を聞くのを忘れていたのだ。
けれど、僕がそう思った時、もう、遅かった。
その人は、もう、どこかへいってしまったのである。
僕は、その時、少し、寂しくなった。
けれど、また、会えるよね。と思うと、心の中があったかくなった。