新年明けましておめでとうゴザイます。
俺は、新年の初日の出をみにいったんだ。
初日はね、とっても、綺麗だった。
光が柔らかくて、とっても、綺麗なの。
海は、優しくて、空は、少し、暗かった。
俺は、この時、お忍びで、来てよかったな。とおもったよ。
初日の出を、見ていたら、心が洗われたよ、
一年の疲れが、取れていくようだったね。
マア、疲れるなんてことは、してないかな。
どうなんデショね。
初日の出を見ていると、なんだか、今年は、
しっかりしないとなあ。という気持ちになったわけだ。俺は。
俺は、ずっと見ていたいって、おもったよ。
俺が初日の出を見ていると、面白いことが起きたんだ。
それは、どんなことかっていうと、
若い眼鏡をかけた男の子と、若いカワいい女の子が、お互いに、みつあっていたんだ。
俺は、あれー。いやはや。というふうな感じで、見てたんだ。
こんな、きれいな良い初日の出なのに、見なくていいの?って、おもったよ。
若い二人ってのは、いいもんだね。
若い火ってのは、いつでも、もえあがるのかね。マア、俺には、関係ないか。
だけど、俺は、いくら若くても、こんないい初日の出、見なくちゃ、バチが当たるとおもって、あんまり、声は、出したくなかったんだけど、近くの男の人に「あの子達に、声をかけてあげてくれない。?」って、お願いしたんだ。
俺が、声をかけると、その人は、俺の方を見て、「あなたは、植木等さん。」って、
びっくりしてたよ。
この時、有名になるってのは、嬉しいけど、少し、大変なもんだ。とおもったよ。
だけど、俺が、そういうと、その人は、
その男の子と、女の子に、声をかけてくれたんだ。
その人が、声をかけると、その男の子も、女の子も、初日の出に、気づいたみたいで、二人とも、初日の出を見ていたよ。
その光は、優しく、二人をてらして、
キラキラと、輝いていたよ。
イヤ、とても、きれいだったね。
新年、そうそう、とっても、イイモノが、見れたよ。
俺が、話しかけたのは、見たところ女の子のお父さんだったかも、知れないな。
二人とも、きれいだったな。
初日の出は、とっても、よかったよ。
俺は、この初日の出を忘れないように、しようとおもったよ。
でも、待てよ。俺、なんか、余計なことしちゃったカネ。
こりゃ、お呼びでないね。こりゃ、また失礼いたしました。
本年も、ドウゾ、ヨロシクお願いイタします。
植木 等