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ガチョーン。と頑張る、谷啓さん。 学園パラレルファクター

 

nezuzyouzi.hatenablog.com

このお話は、↑↑のお話しに関連したお話です。

 


俺は、いつも、思うことがある。

それは、なんで植木屋は、あんなに歌が上手いのかということだ。

俺も、歌は、よく歌う。だけど、植木屋の方が、うまいかもしれない。

なんでだろうなあ。と、いつも、思う。

植木屋の声は、とっても、色気のある声だと思う。

あんな、のんびりとしているのに、こんなにいい声で歌えるなんて。植木屋の歌は、うまい。練習も、いつしているんだろうか。と思う。

 

植木屋は、いつも、笑っている。

俺は、なかなかそうは、できないけど。

不思議なもんだ。あんなに、笑ってる人は、そうはいないんじゃないかな。

けど、そんな俺も、植木屋に、まけないくらいの、腕前のものがある。

それは、トロンボーンだ。俺のトロンボーンの音は、よく響く。

どこまでも、どこまでも、響く。

元気のいい音だ。

俺がガチョーンと言う声も、とってもいい音だ。

ガチョーンは、俺のギャグで、よく使っている。

そのガチョーンって言う俺の声も、どこまでも、響くと思う。
だって、俺は、その時、とても元気に、「ガチョーン。」って言ってるから。

これには、こだわりがあるんだよな。

このギャグも、植木屋に、負けない。自信がある。

俺には、夢がある。俺は、コメディアンになりたい。この間、タニカワ先生の授業の時に、外国には、コメディアンって、いう人たちが、
たくさん、活躍しているって聞いた。

その人たちは、ステージの上に立って、面白いギャグを言ったり、コントという、楽しい芝居をしたり、楽器を演奏したりしているそうだ。
俺は、その話を、目を輝かせて、聞いていたんだ。植木屋は、「へー。そんなのがあるの。」といって、感心していた。 

         
俺は、その時、俺も、海の向こうのコメディアンって、人達みたいに、歌も、楽器も上手な、面白い人になりたいと思った。          
そう思うと、トロンボーン、もっと、もっと、頑張ろう。と思った。そう思うと、俺は、嬉しくなった。          
そんな時だ。ハナ君が、「なあ、谷君。今度、体育館で、歌を、歌うんだけどさ。」と、誘ってくれた。 


俺は、この時、嬉しかった。こりゃあ、良いと思った。          
だから、俺は、すぐ、ハナ君に、「やろう。やろう、」といった。          
俺はこの時、ガチョーン。と叫んだ。          
けれど、困ったことが起きた。歌を歌う人がいないのだ。


俺も、ハナ君も、音楽が好きで、楽器をやっていたけど。歌は、あんまり自信が、なかった。


クラス中に、声をかけてみたけど、ダメだった。

俺も、ハナ君も、困った。          

頼みの綱の町田君も風邪で、声が出ないそうだ。町田君は困っている俺と、ハナ君の顔を見ると、「ごめんなさい。僕、風邪なんです。ごめんなさい。」と、申し開けなさそうに謝ってた。
歌が上手いなら、女の子でも、いいんじゃないかと思った俺は、ハナ君に、「アスミちゃんでも、良いんじゃない。あの子、歌、上手い。って、聞くぜ。」といった          
でも、俺がそういうと、ハナ君は、恥ずかしそうにして、「馬鹿、まじめにやれ。女の子に頼めるわけないだろ。真面目にやれ。」といった。


俺は、それを聞いて、何言ってんだよ。と思ったが、俺も何となく、女の子に頼むのはなんだか恥ずかしい気がした。 

 


俺はこの時、ちょっと、寂しい気持ちになった。もう、俺とハナ君の夢も、ここまでだ。と思ってしまった。          
俺がそう思って、暗い顔をしていると、誰かが俺に「あれ、谷君。元気がないじゃないの。?どうなさったのよ。」といった。      
俺は、その声がした方を見た。そこには、植木屋がいた。

          
植木屋は、そういうと、俺たちの方へやってきて、「お二人さん。暗い顔で、どうなさったの。?」と、言った。       

俺はこの時、植木屋の笑った顔を見たとき、泣きそうになった。

けれど、俺は、男だ。と思って、我慢した。

俺が泣きそうな顔になっていると、植木屋にハナ君が事情を話していた。

ハナ君から、事情を聴くと、植木屋は「そう。歌を歌うのね。俺、歌、好きよ。俺も協力させてくれ。ぜひ、よろしくお願い、イタします。」と、面白可笑しくいった。

植木屋がそういうとハナ君は「まじめにやれ。」と怒った。

けれど、ハナ君の目は、笑っていた。

ハナ君が、そういうと、植木屋は、「こりゃまた、失礼いたしました。」といって、おどけた。

俺はこの時、植木屋は、面白いやつだな。と思った。

こいつとなら、海の向こうのコメディアンっていう人たちみたいになれるかもしれない。と思った。

そう思った俺は、自然と、俺は、ガチョーン。と大きな声で叫んでいた。

その声は、とっても大きな声で、どこまでも、どこまでも、響いていた。

ガチョーンガチョーン。と響いていた。

 

 フール (id:TheFool199485) さん、タニカワ先生をお借りしました。