帰ってきたヒトラーという、小説を読んでいます、
この物語は、現代のドイツにアドルフヒトラーが復活して、キヨスクのおじさんの勘違いで、フラッシュライト社という会社から、アドルフヒトラーのものまねをする、芸人、アドルフヒトラーとして、デビューすることになりました。
彼の巧みな話術、話し方、その風貌から、現代でも大人気になった彼は、人気者になり、彼が番組の中で行った演説や突撃取材をした番組は、グリメ賞という大変権威のある賞を受賞しました。
しかし、順風満帆にはいきません、彼は、危険な人物だと新聞に書かれたり、過去にヒトラーたちが行なった、ユダヤ人たちを迫害したことや、ガス室送りにしたことなどを批判されたりします。
それでも、ヒトラーは、心強い秘書、クライマイヤー、フラッシュライト社の女副社長、ベリーニ、そして心強い仲間、ザヴァツキ、ゼンゼンブリンクと団結し、批判を跳ね返して、スターダムを上っていきます。
そして、ヒトラーは、この自分を攻撃した新聞も巧みな話術と現代で得た知識をもとに面白おかしく批判し、味方に付けてしまうのです。
この物語は、ヒトラーが、若い時、建築家や絵描きになりたかった頃の話やミュンヘン一揆で、ヒトラーが逮捕されていたころの話、ナチスの他の党員たちをヒトラーがどのように評価していたのかという所も描かれていて、コメディ小説ですがヒトラーの歴史小説としてもも読めるようになっています。
蘇ったヒトラーが現代のドイツでスターになっていくのは、読んでいて面白いです。