映画を熱く語る町田君
町田は、映画が好きだった、映画のスクリーンのなかで、大冒険を、少し心に余韻が残るような恋愛物語を、繰り広げる彼ら、彼女らに、強く感情移入し、心を躍らせたものだ。
映画はいいものだ。いろんな世界にいける、楽しめる、迫力のある音響、音楽、
暗い映画館、ここにいる間は、日常を忘れられるのだ。日常生活も、幸せで、楽しい物で、毎日の生活は、とても愛おしく、大切な物なのだ。
しかし、映画も良い、あの大きなスクリーンで、物語の世界を見るのも、良い物だ。
普段の、平和でゆったりとした日常も良いが、たまには、あの大きなスクリーンで、あの世界を見て、冒険へのロマンや、心にのこるような余韻を残すような恋物語に思いをはせるのも良いと思う。
だから、俺は、映画を作りたい。昔の俺が見た、俺が感じだ、あのわくわくする気持ちを、あの迫力のある映像、俺の見た迫真の演技をたくさんの人に伝えたい。
「だから、俺は、映画を作りたいと思う。
おれは、今度、伝えようと思うよ。この気持ちを。そして、いつか隣町へ行くんだ。」
僕は、それを聞いて、「映画作りって大変なんでしょう?それって、食べていけるの?」
といった。僕がそう言うと、町田君は、「おい、壁は高い方が面白い。映画の主人公ってのは、壁を超える奴だ。どんどん壁を越えていくんだ、そうじゃないと、映画はすすまない。」少し笑って、言った。
僕は、それを聞いて、町田君は親から反対される事を恐れていないのだと思った。
これからは、親ではなくて、その人がその人の生き方を決めてゆくのだなと思った。
そう思うと、少しだけ、僕の心が温かくなり、勇気が出でてきた。