「なんだあれ。」アンドレは言った。
「おい、どうしたんだよ。アンドレ。」
ジョーが呟く。
「あれ、なんだろ、空に黒い雲が。」
「うん?」
先ほどから、アンドレは、空を見上げていた。今日の僕の街は、快晴で見渡す限り、アンドレの視界には、青空が広がっていた。ある一点をのぞいては、空の上にある其れは、突然、現れた。
アンドレは、それを見て、不思議に思っていた。
ジョーもそれを見上げた。
其れは、黒い、不気味な雲だった。
「何か、蜘蛛の中から出てきたぞ。」
「えっ、本当に。」
アンドレは、ジョーが見たものを探した。
アンドレがそれを探すのに、もたもたしていると、ジョーが「あれだ。あれ、人が出てきた。こっちを、見てる。」
アンドレは、ジョーに促されて、その方向を見た。アンドレの円らな瞳は、それを見た。
青空に、一人男が立っていた。
男は、この空は、地面だといわんばかりに、そこに立っていた。
その男は、中指を立てた。
それを、ジョーは見ていた。
「あいつ、フォックサインしてやがる。。」
男は、眼下の街を見た。小汚い街だぜ。と思った。
彼は、「仕事だ―。」と大声を挙げると、眼下の街に降りて行った。
彼は先ほどから、こちらを見ている、男子高校生二人を、獲物に選んだようだ。
「うわ、こっちにくるよ、ジョー君。」
「やべぇ、逃げるぞ、アンドレ。」
獲物は逃げる。
彼らは人間だ。しかし、空から降りている彼にとって、彼は、アリだった。」
「さらばだーー。」
彼は、そういって、眼下の二人に向かって、手裏剣を投げた。
ジョー、アンドレたちは、逃げる。
空飛ぶ、何かから、逃げる。
「何だ、あれ、怖い。キヨシ君に連絡した方がいいかな、ボリュームに連絡しよう。」アンドレは、自分のスマホを取り出し、ボリュームに連絡した。
その、スマホに何かが当たった、手裏剣だ。アンドレは命を拾った。
アンドレのスマホの液晶に、手裏剣がささり、ひびが入った。
アンドレは、びっくりして、自分のスマホを落としてしまった。
「うわーー。」
男は、驚いているアンドレを面白がった。
そして、もう一回、彼に手裏剣を投げようとした。
その時、ジョージ・リーがやってきた。
彼は「逮捕する。ニューヨーク」と叫ぶと、彼の背中にキックした。
彼は、背中にキックされ、眼下の街に落ちた。
ジョーは、驚いた。「来たぞ。」と思わず、声を上げた。
アンドレ、「良かった。」と言って胸をなでおろした。
アンドレが胸をなでおろしていたが、これは、事件の始まりに過ぎなかった。
ニューヨークたちは、着々とこの町に集まっていた。
ニューヨークは、空を風を感じながら落ちていた。
ニューヨークは、「風が気持ちいい。」とかっこつけていた。
彼がかっこつけていると、「逮捕する。ニューヨーク。」という声が聞こえた。
先ほど聞いた。声だった。
彼は、また蹴られた。今度は、空の上に打ち上げられた。
ニューヨークは、「良い空だ。」といって。空で、気を失った。
その日の僕の町の本当にいい空だった
ほんとうにいい青い空だ。
本当にいい空だった
ほんとうに青い空だ
彼が気を失った後も彼は、三回、空と眼下の街を行ったり来たりした。
その度に彼の体に心地よい風が当たった。
その風はとても良い風だった。しかし、その風の感触を彼は知らない。