「へへ、ここがボリュームの基地か、へー。」
声の主はマクガイヤー、ウェールズ人で、怪獣に変身できる男である。
ここは、ボリュームの基地、強き者たちが集まる基地だ。
今は、きよしひとりである、皆、パトロールに行っている。
「おーい、誰かいるのか、この町の防衛組織がこんな粗末な組織だとはな。入らせてもらうぜ。おーい、局長はーー・」
マクガイヤーの流ちょうな日本語が、基地の廊下にこだましていた。
きよしは、そんなことに気づかずに、宿題をしていた、いつもは、ガクトに勉強を教えてもらっているのだが、今日は、彼もパトロールに行っているため、1人で宿題をしていた。「難しいな。これ。」彼は難しい顔を射ながら、問題を解いていた。
脅威がせまっているとは、気づかずに。
「ホントに誰もいないのか、なら、もっと先に行くぞ、あれ、部屋に明かりがついている、明かりのほうへ近づいていく、マクガイヤー。
「へへ、誰かいるのか。」
マクガイヤーは、怖い顔をして、明かりの方へ近づいていく、その顔は人の顔ではなかった。もう、変身していた、恐ろしい怪獣に。
そんな、彼を呼び止める声があった。
「きよしくん1人、置いていくのはやはり、危険だったでござるな。。もし、小生とたたかうでござるよ。」
「なんだぁ、俺に勝てんのか、お前。」マクガイヤーはその声に怖い顔して振り向く
「やって見なくちゃ、わからぬでござるよ。」
彼は、青龍えんげつとうを持っていた、この青龍えんげつとうは特殊なえんげつとうで、相手を切るのではなく、相手を電撃で気絶させるものである。
「子供が、僕を足止めするって、?アーサー王みたいだ。面白い、食ってやろう。」
「ふっ、今、小生の事を子供といったで、ござるな、小生は、高校生でござーる。」
「どっちでもいい、食べれば、君も食べものだ。」
怪獣は、少年に襲い掛かった、目にもとまらぬ早業であった、
少年はやられてしまったのか?
いや、彼はやられていなかった、マクガイヤーがこちらに飛びつこうとした瞬間、彼はとっさの判断で、電気ショックをマクガイヤーに浴びせたのだった。
マクガイヤーは一瞬、何が起きたかわからなかった、俺は確かにあいつに飛びついたはずだと思った、しかし、その思いは、白くなって消えた。彼の頭は混乱し、彼は、気を失った。
彼は、地面に倒れた、その彼に手錠をかけるものがいた。少年の名はガクトといった。