「ふはっ。なぜ!?、なぜだ。」
「なぜ、お前が復活した?お前は、ほえー状態だったはず。だ。」
「なぜ、復活したかって?、こいつが私を迎えに来てここまで、導いてくれたんだ。
シュワシュワのこいつがな。」
「こいつ。?なんだぁ。そっ。それは。!?」
「貴様もよく知っているはずだ。この自尊心の赤を。甘美な甘さを。」
「コーラか?」
「そう、缶の赤色は自尊心の赤色。信念の赤色。この赤い管がこの体に、ほえーな体に、思い出させてくれたんだ。私の自尊心を、信念を・・・守るべき姫のことを。」
「だから、なんだというのだ、これから、この国は、われらが魔王様の御代となるのだぁ。お前が今目覚めたところで、戦況は変わらん。」
「ふっ。私が戻ったということがどういうことかわからぬようだな。それでも魔王の家臣かぁ。貴様は。まぁ、私の強さを忘れてしまったというなら思い出させてやろう。この学園の稲妻の力、存分に学びなおすとよい。こい、SAMURAI。」
「ふふ。笑止。一度、お前は、この私に負けた。しかも、依然の私にだ。以前の私に負けた貴様が、今の私に、この魔獣王者アンドレと融合した私に勝てるというのかァ。」
「依然と、違うのは、おなじだぞ。SAMURAIよ。ほえーの時間はお終いだツ。」
「こい。」
「ほう。面白い。」
「ガルウ。ガルウ。コロス。」
リングの中央に練馬の荒野の風が吹く。
この風が、殺気立った、二匹の鬼の頬を覚ます。