私は書庫を片付けていた。過去の資料がたくさんファイルに閉じてあった。若手の時から今までの物がそろっていた。せんろは紅茶を飲んでいる。お菓子をお上品に食べながら黙々と働いている。のぞみはおかしかった。先ほどの事だ。
それとなくお茶を入れてその人に聞いてみたの。そしたら、まだもう少し待ってって。いつですか。っていったら、変わっちゃった。けども、伝わってると思うわ。彼もわかってるの。そういう人だから。また。バレーボールの話したいわ。プロにもいけばよかったわ。けど、あなたに会えた。楽しいの。私、いまがとっても。できれば、真面目な所だけになってほしいわ。けど、あの子たちと遊んでいるあなたも、そふぁちゃんのサポート役のあなたもりのちゃんの技術班のあなたも。あなたなのよね。私、好きよ。そんなあなたが好きなの。この間、あの子の服洗ってたわ。リノの服は白い服が多いのでしっかりとあらわないといけません。リノが飛んだり跳ねたりできるように。サポートをします。」って、いった時、ふふ。って、笑いそうになって、可愛い。って思ったわ。バレーボールの時もユニフォームとか、シューズとか洗ったわ。
プロ行きたかった。海外リーグにも行きたかったな。今度はあなたと結婚したいの。
そう思って、のぞみさんはせんろの技術ノート(演出・技術等のテクニック)が書いてある。
のぞみさんは自分がバレーボール部の時に着けていた練習ノートに似ていたので嬉しかった。閲覧禁止と書いてあったが嬉しかった。いつも一緒に働いているせんろ最近は観光の対策と防災、テロ対策等にも積極的に取り組んでいる。リノちゃんにまほーの本を新しく買ったり、そふぁちゃんの食べ物(お裁縫による作成)をリノと楽しみながらしている。知れば知るほど好きになる。近くにいればいるほど、守屋君たち、若手との考え方の違いも分かる。せんろさんはよくワコクの事を考えていない。仕事の事になると真面目になって近寄りがたいなんて思われてるけど、私はそうは思わない。いつも、あの子たちと遊んでる。津山さんとあの子と一緒に遊ぶ。そふぁちゃんにおもちゃなのに熱心によしよしとあたまを撫でている。そんなあなたを怖いなんて思えない。けれど、分かるときもあるの。あの時のせんろさんと同じだな。って、バレーボール代表も断って、プロにもいかなかった。あなたに会えてよかったわ。あなたは私の夢なの。好きなの。と、思いながらノートを読み進めて行った。
すると、あの子がこちらに来ながら「のぞみさん。ご飯だよ。何やってるの。」と、呼びに来た。のぞみさんは慌ててノートを本棚に片づけて午後から会議ですよ。といった、
それから、せんろさん。今は仕事中です。と注意した。
リノは「うえー。リノ、呼んで来ようと思ったのに」といって、せんろに戻った。
せんろは、「おや、何をしていたんですか。リノ。待ってましたよ。」と笑った。
そして、のぞみさんは「いいえ。本棚を整理していたんです。なんでもありません。」といった。
そふぁは窓際の小さな椅子に座って「先生。のぞみさん。素敵です。」とじっと、見ていた。
リノはせんろかっこいいと真剣な表情で見入っていた。
のぞみは思っていた。あのままバレーボールのプロになっていたらどうなっていたか今のときめきを感じられたかしら。と思ってた。
せんろさん。私だって、恋も恋愛もしてみたいのよ。
いやはや。
リノー。バレーよりめろ~んぼーる。うふふ。
いちごー。けどさ、せんろ。渋いよね。かっこいい。
ロマンチックですね。先生。