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鶏ばなし。 オレラクゴ。パラレルファクター。

鶏ばなし。 オレラクゴ。パラレルファクター。

 

アタシが、落語をしたいと思ったのは、中学生の時だった。

アタシが好きな落語家は、春風亭洛中だ。

洛中は、アタシの師匠だ。中学生だった。

アタシは、洛中の師匠の落語をよく聞いていた。

とくに、初天神という、正月のハナシが好きだった。

 

このハナシには、少し、いじわるな子供と、少し、口の汚い町人の父が出てくるのだ。

アタシは、そのハナシの悪ガキの演技が、また、良いと思った。

落語と言うのは、面白い。一人の人間が、噺家が、ハナシの中で、男にも、女にもなれる。

子どもにも、神様にもなれる。こんな仕事が、他にあるかね。中学生にして、仕事を語るのも、なんだが、アタシは、そう思ったよ。

そいで、まあ、その洛中が、同じクラスの秀才の、町田君の話だと、この奏山県に住んでるって、ハナシだ。それを聞いたとき、アタシは、思ったね。

 

「そうなのかい。?あの、洛中さんが、奏山県にね。さすが、町田君だ。ヤアちゃんだ。」って、思った。そのときゃ、まだ、落語家じゃ、なかったもんだから、話し方も、おエドの訛りじゃなかったかも、知れねえが、アタシは、そうかい。と思ったもんだ。

不思議なもんだ。おエドっていうのは、国の都だ。都って言うと、標準語だと思ってた。

 

けどさ、天下のおエド、都様にも、訛りってのが、あるみたいだ。

 

そいで、今となっちゃあ、自分のお国の名前も、忘れて、お江戸の色に、染まっちまったわけだ。歌の文句じゃないけども、「都会の色に、染まったアタシを許しておくれ。」、まあ、アタシじゃなかったような気がするけども。国の訛りってな、忘れたくないもんだ。

 

だけど、忘れないと、前に進めねえものも、ある。そう思うね。

だけど、そんなね。鶏、ああ、鶏と言うのが居まして、鶏は、三歩歩くと、考えていたことを忘れてしまうなんて、いうようで、ございまして。こう見えて、アタシも、人間。

ヒューマンで、ございますから、そのようには、出来てはいませんで。

こんな事ができたなら、出来るなら、世の中も、少しは、明るくなるって、もんでございます。

 

忘れられない思い出っていうと、私の訛りを直して、お江戸の言葉、都の言葉を教えてくれたのは、もみじのお姉さんで、ございます。

 

もみじのお姉さんといいますのは、洛中、師匠の実の娘さんで、ございまして、この世界では、珍しい女性の落語家さんで、ございます。

女性と言うと、ワコクでは、乃木 アスミさんと言う方が、大変有名でございます。

海外で、一番有名な、ワコク人と、言われております。

そのもみじのお姉さんといいますのは、そのお方よりも、男勝りで、女性、おなごの可愛さと言うのが、そのいかんせんなく。

こまったもので、ございまして。

その姉さんは、高座での座り方、落語の歴史、手ぬぐいの使い方。扇子の使い方を、教えてくださいました。ああ、でも、扇子の使い方は教えてくれても、落語のセンスは、教えてくださいませんで。それを、恐れながら、言いましたところ、生意気だね。アンタは、そういうのね。聞いて、稽古して、盗むもんだ。」って、おっしゃったんですね。

大事な事ってな、なかなか、教えてくれないもんで、ございます。

アタシは、今でも、このお姉さんの言葉を、金言としております。

女性の方の言葉が、金言とは、面白いもんで、ございます。

 

この事、忘れぬようにしたいものでございます。・・・一、二、三。

 

アレ。はて、何だったか。とまあ、忘れたくても、忘れられないものでございます。

あなたの星を見つけよう。この空の花。オレラクゴ。パラレルファクター。

あなたの星を見つけよう。この空の花。オレラクゴ。パラレルファクター。

今日、僕は、久しぶりに、友達と遊んだ。

 

友達と言っても、山本君でも、アスミちゃんでもない。アスミちゃんは、友達というのは、また違う気がするけども、今日、遊んだのは、小林君、小林君は、なんと、落語家さんである。中学のころは、山本と、一緒に期末テストの前などには、勉強したものだ。

落語家といっても、今日、明日で、慣れるものではない。小林君の話では、師匠に弟子入りをして、落語を教えてもらうそうである。ああ、落語を習うには、通えばいいのか。とおもうけど、彼は。僕がそういうと「いや、ヤアちゃん。あんまりってもんで、ございます。」と、もう、すっかり慣れた粋なおエドなまりで、僕に話した。

 

小林君は、耳がいいので、すぐ方言が移ってしまう。中学生のころからそれは、変わっていなかった。僕は、方言をいつも、見聞きしているし、僕も、時々使うのだが、顔が悪いのか、声が細いのか。なんなのかで、方言で、話すより、標準語で、話す方が、しっくりくるので、標準語ではなしている。本当の事を言うと、方言をもっと、話せたらいいのになと思う事もある。僕は、奏山の生まれであるし、自分の故郷であるのだから。

カメリア人が、英語を話すように、ぼくら、ワコク人が、ワコクの言葉を話すように、それは、自然なことだと思うし、それが、自然だと思う。

だから、小林君のように、方言が話せるのは、良いと思う。

 

小林君は、中学生の時、僕が、アスミちゃん。同じ、ピアノ教室に通っている子が好きなんだと話すと、「ほーん。そうなん。その子って、かわいいん。」と、奏山弁で、話して、僕を、「ヤアちゃんも、すみにおけんやんね。」と、僕をはやし立ていた。

僕は、この時、恥ずかしかった。やめて。と思った。

だけど、小林君の奏山弁が好きだった。なんだか、男の子、男性の人に言うのも、なんだけど、可愛かった。チャーミングやな。と思ったのだ。

だから、今日、久しぶりに、そうだな。十年ぶりに話した時、僕は、嬉しかった。

だけれど、落語の稽古、トレーニングのせいなのか、彼の耳がいいからなのかは、分からないけど、すっかりおエドなまりになっていた。

そこに僕は、なぜか。寂しさを感じてしまった。

小林君は、変わってしまったんだなと思った。

そんな事あったよね。小林君の奏山弁可愛かったよね。と、小林君に話すと、小林君は、

少し、照れて、落語家さんに照れて、っていうのもなんだけど、ふふ。っと、笑って、

「はは。ヤアちゃん。アタシの言葉が、可愛いって。ちょっと待っておくれよ。アタシは、

男だよ。アタシは、ヤアちゃんを、そういう目では、見ては、いないよ。」と、笑った。僕も、いや、そこまで入ってないけど。と思って笑った。

さすが、落語家さんだと思った。今は、春風りゅういちろうと名乗っている。

今は、前座を卒業して、二つ目という所にいるらしい。

僕は、その話を聞いたとき、頑張ってほしいなと思った。

そう思うと、「僕は、小林君に、頑張ってね。」といった。

 

すると、春風亭りゅういちろうさんは、「ふふ。アンタも、頑張っておくれよ。アタシはねえ、ヤアちゃんの事、高く買ってたんだよ。このお方は、大器晩成だってね。」と、笑った。

僕は、この時、また笑った。高く買っていた。?大器晩成。?それ、いつの話。」と思った。

そう思った僕は、春風亭りゅういちろうさんに、「それ、いつの話。」と聞いた。

すると、「そうだね、アタシが、中学生ときかなあ。」と、笑った。

 

それを聞いて、中学生の時に、君は、僕を高く買うの。?と、思って笑った。

さっきから、笑ってばっかりだ。僕は、そう思うと、本当に落語家さんだな。と思った。

そう思うと、僕は、少し、すねた。なぜなら、アスミちゃんは、ピアニスト。

山本は、レストランのシェフ。そして、小林君は、落語家さんと、皆、特殊な世界で、生きている。皆、その世界で、頑張っているのに、僕は、皆とは違う。僕だって、働いている。だけど、みんな僕を置いてどこかに行ってしまった様な気がして、悔しくなった。

なぜだろう。自分だけが、大人になれないようなそんな気がした。

僕は、そう思うと、涙が出てきた。僕が泣いていると、春風亭りゅういちろうさんは、

僕に「ヤアちゃん。何を泣いているんだい。?笑ったかと思ったら、泣いて、忙しいお方だね。アンタ。」と笑った。そして、こういった。

 

「いいかい。ヤアちゃん。夜空には、たくさんの星がある。皆、それぞれ、一生懸命。光ってる。一生懸命、皆、ぴっかりこ。ぴっかりとね、そいつは、どれも、皆、美しい。

だから、アンタは、アンタの星をさがせばいいのさ。アタシは、ヤアちゃんを買ってんだ。アタしゃあ、嘘はつかないよ。」と、言った。その声は、アタシといっているのに、変に男らしかった。そして、僕に、「面白い話、なんかないのかい。」と、言った。

僕は、うーんと、少し考えた。なかなか思いつかなかったが、僕は、「そうだな。キスビットの話かな。」と、キスビットの冒険の話をした。アスミちゃんとの、不思議な冒険の話を、

他の国の人たちと一緒に国を救った事を話した。

僕が話すと、春風亭りゅういちろうさんは、その話を聞くとニコッと笑って、

「ホラ。あった。ヤアちゃんにも、あったじゃないか。それが、アンタの星だよ。アタシは嘘は、つかないよ。」と笑った。

そして、こういった。「ヤアちゃん。アタシはね。思うんだよ。最近、宇宙ステーションだ。グローバル化だ。IT化だ。宇宙人だ。何だか、うるさいけどさ。アタシは、落語家なもんで、古いことしかわかりゃしないけど、どんなに、時代が変わっても、ソイツ。テメエの星ってな。変わらねえもんじゃ。ねえのかね。ソイツを見失わなけりゃ、人は、生きていけるんじゃないのねェ。」と、笑った。けれど、彼の目は、真剣だった。

僕は、小林君の話を聞いたとき、小林君も、言うようになったな。と思った。

今日は、楽しい時間を過ごせたような気がする。体が温かい。今日は、楽しかった。

少し、お酒を飲んだからだろうか。寒さを感じる季節に僕は、ほろりと、温かくなっていた。落語さん。ありがとうございました。僕は、心の中で、そう思っていた。

物思う人。物言わぬ山。 政治家稼業 パラレルファクター。 

物思う人。物言わぬ山。 政治家稼業 パラレルファクター。 

 

今日、おいら。いや、あたし。ああ。私は、空を眺めていた。

仕事柄、電車や土地、道路の事を考えてばかりいるが、空も繋がっているんだな。と思った。

この青い空は、どこまでも、つながってんだな。つながってるのね。と思っていた。

いつも、僕の空は、事務所の天井。電車や自動車の窓の上の方にうつる小さな空。

最近は、カメリア国、インディラ国などの外国人を多く呼ぶため、ホテル建設が進んでいる。

ワコク友好大同盟の仲間の国、キスビット国や、チュリグ国とも、これまで以上に連携を進める。最近、ワコクのとある県の大学では、有志の大学生たちが諸外国のいわゆる魔法。というのを研究しようという動きが活発だそうだ。

僕の故郷で、いわゆるジバンのある奏山県でも、魔法と奏山の伝説が関係しているのではないかという、新設が唱えられ、奏山博物館の学芸員、カトウさんを中心とした研究グループが発足した。

奏山の伝説とは、奏山のどこかには、地獄と極楽、いわゆるインディラのブッキョウと、言われるものと、つながるんだけど、そのブッキョウ的な世界、神と仏の世界。というのが実際にあると考えられていたそうだ。

だから、ブッキョウの修行を積んでいるお坊様や山で、修行を積むもの、行者や、サムライたちは、その奏山の霊的な力、神様の力にあやかりたいと、奏山に登ったそうだ。

けれども、このころの奏山は、不思議な山で、登るものの心を映す山と言われていて、

心のきれいな人。まあ、勤勉であるとか、優しい人だとか。あんまり財力や権力をほしがらないとか、ブッキョウ者であれば、自分のお寺のことばかり、考えないで、村やその地域の事を考えて、行動をしているか。というところが、問われたわけだ。

そんな人が、奏山に、登ると、楽に、登れるみたい。

天候の乱れもなくて、雨も何もなく、夏だと、山の上から、涼しい風が、吹き。

冬だと、登山道に温泉が湧いて出たという。不思議でしょ。

反対に、心の汚い人。

私利私欲や、女の子にもてたい。あの女の子、かわいいなあ。

いけないけど、裸を、こっそりと、おっぱいや、お尻が見たい。とか、仏教者だと、自分のお寺を大きくしてやれとか、お殿様に近づいて、政界に進出だ。なんて、考えている人は、駄目よ。ってこと。

そんな人が登ると、天気は、乱れに乱れ、登山道はぐちゃぐちゃでいつまでたっても、頂上には登れず、気が付けば、海外の可愛い鬼の女の子たち。優しい鬼とは、全然違う、モンスターのこの世のものとは思えない、鬼に、捕まって、奏山の山中深くにある地獄に連れて行かれ。魂が浄化されるまで、地獄の罰、火や、大きな針で、体を刺されたりする。そんなところに、アタシ。おちたくないわぁ。もう。ヤメテェー。って、感じなんだけど、そうなのだそうだ。

 

私は、どうだろう。?

小学生の時、卒業祝いで、六年生クラスの全員と、担任先生、教頭先生、校長先生。

ああ、それから、セクシーな保健室の先生も、いたなあ。若くて、美人で、それから、プロポーションも、良かった。

まあ、これがさ、おいらのさ。初恋。だったわけだけどさ。まあ、よくは、わかんないけど、まあ、後から、考えるとさ。そうなるかなあ。と、まあ。そんなことがあった。

その頃は、鬼に捕まるとか、登山道が、ぐちゃぐちゃになって、いつまでも、頂上には、つけないなんてことは、なかったが、今は、どうなんだろうか。

あの後、私は、中学受験をして、奏山県のそれまで、過ごした町から、隣町へ引っ越した。

その町は、それまで、すんでいた町より、少し、都会で。

言い方は、変だけど。歌じゃないけど、私は、都会に染まってしまった。

それからは、勉強だ。政治思想だ。自由民権だ。三権分立だ。ノーマライゼーションだ。

自国第一主義だ。なんだで、カンサイの大地震で、大変だ。で、せわしなく、時は過ぎて行った。

それから、私の心も、揺れ、女の子のお乳も、揺れ、なんやかんやで、のぞみさんと、仕事をしている。だから、今の大人になった私が、奏山に登ると、どうなるのかしら。と思った。

奏山の神様、仏様は、私の事をどう見ているだろうか。?

権力や外国にかぶれた、イテキを呼ぶ、駄目な政治家か。?

はたまた、国をよくするため、諸外国と、手を取り合って、進む。政治家か。?

ふと、奏山の事を思うと、そんな考えが、頭に浮かんだ。

そう思った私は、目の前の青い空から、奏山の方へ目をやった。

そこには、雄大な奏山があった。

紅葉も、もう、晩秋なので、少し、色があせていた。

けれども、もう、晩秋なので、雪が、うっすらと積もり始めていた。

それを見たとき、通りで今朝、寒かったわけだ。と思った。

そう思っていると、のぞみさんがやってきた。

そして、私の隣に立って、「議員。お時間です。次は、清和党の小野道県連との会合です。」といった。

その声を聞いて、私は、現実に戻った。

のぞみさんが、私に、缶コーヒーを渡してくれた。ホットだった。

のぞみさんから、缶コーヒーを受け取るとき、のぞみさんの手に触れた。

のぞみさんの手は、ほんのりと、温かかった。

この時、のぞみさんの胸も、見た。見るともなく、ちらりと。本当にちらりと、すると、前よりも、何やら、少し、膨らんでいるようだった。

それを見て、私は、よし次も、頑張ろうと思った。

情け、報じる情報化。小寺勘十郎一家 学園パラレルファクター。

情け、報じる情報化。学園パラレルファクター。

こずえは、考えていた。

こずえは、最近。町のパソコン教室に通いたいと思っている。

学校が終わったら、アスミちゃんやエスヒナちゃんたちと別れ、家に帰る。

家に帰ると、お父さんがいる。弟のアラタがいる。

そんな生活もよかった。家に帰ると、おりんばあちゃんが「あぇぇ。こずえ。今日も、良く寝たよ。」と、眠たそうな顔をして、あれえと、こちらを見ている。

アーちゃんと話をすると話を聞くと「今日も、セレアと話してやったと、鼻の下をのばす。

そして、おりんばあちゃんには、ばれまいと、一生懸命、ばあちゃんにばれまいとしている。

こずえは、そんな、あーちゃんの、姿を見て、ふふっと、笑って、まだ、ばれてないのね。と思う。

けれど、アラタは、自分の気持ちが顔に出やすいので、「まあ、この顔じゃあ。いつか、ばれるわね。」と思った。どうだろうか。気持ち。心というのは、難しい。「家族であっても、相手の心はわからない。」と、何かの本で、読んだ気がするが、この家族の場合。この小寺の家では、どうなのだろう。

こずえは、思った。こずえは、自分の心を伝えられるか。心配になった。

私が、パソコン教室に通いたいなんて、パパにいったら。パパ、きっと、怒るわ。

「何。パソコンだぁ。いいか。こずえ。お前はな。石屋の娘なんだ。石屋がパソコンなんて、しなくていいんだ。」と、怒って、私を女だからって、足に障害があるからって、手加減しないで、私をぶつんだわ。そう思った。ぶつなんて、いまどきあまり聞かない言葉である。こずえは、心の中で、そんな言葉を、となえた。少し、おエドの町人のような、エドの粋を感じるその言葉の響きに、こずえは、パパのことを思った。

 

パパとは、この石屋の主人で、こずえと、アラタの父である、勘十郎のことである。

勘十郎は、縦も横も、大きいお父さんで、口で、いうより手の方が早い。

商店街の他の店の主人たち、喫茶店のマスター、病院の先生、看護婦さんからは、小寺の親分さんと、呼ばれている。しかし、陰では、小寺のポン吉さんと呼ばれている。

しかし、勘十郎、親分さんは、知らない。もし、そんな事を言おうものなら。鬼のような顔いして、怒るだろう。そんな親分さんがパパとは、いったい。?

 

こずえは、外国の映画や本が好きだった。その本を読んでいる間。こずえは、外国へ行けるような気がして、好きだった。その本を読んでいる間は、和風ぜんとした家のことも、足の障害の事も、忘れられた。外国では、障害の事を、障害と言わずに、ハンディキャップというということを初めて知ったのも、外国の本がきっかけだった。

 

セレアちゃんに熱をあげて、忍者のように、こそこそっと、しているアラタを、「子どもねぇ。まだ、まだ、アラタは、お子様ねぇ。」と言っているこずえ。そんなこずえにも、子どもっぽいところ、純粋なところがあるのだ。いやはや、不器用な子である。弟も、そうなら、姉も、そうなようだ。

いやはや、誰に似たのやら。そんなことをながながと、書いていると、こずえは、自分の部屋から、ゆっくりと、ゆっくりと、階段を下りて、美夜ちゃんの所へパソコン教室の事を相談しに行った。

時々、行っている病院のリハビリの先生から、「こずえちゃんは、足がきれいだね。」と言われるほどの、白く、美しい足をそろり、そろりと、動かしながら。障害になんか負けないぞ。私のは、ハンディキャップよ。障害じゃないわ。」と、言わんばかりに、、力強く、元気なしっかりとした足取りで、美夜ちゃんの部屋に行った。美夜ちゃんは、石屋に、社会勉強にきているお手伝いさんで、今日はお休みだった。

 

年も近く、こずえとは、仲良しだった。。だから、こずえは、パパには、できない相談事をよくしていた。

美夜ちゃんは、こずえを迎えると、畳の上に座って、話を、こずえの目を見て、しっかりと聞いてくれた。

そして、こずえが、パソコン教室に通いたいこと。流行だから、行きたいわけではない事。

そして、それは、小寺石材店のためでもある事を聞いてくれた。

その時、美夜ちゃんの美しい夜のような瞳を見たとき、こずえは、胸が、すうっと、したような気がした。そして、やっぱり、相談事なら、美夜ちゃんだわ。と思った。

 

そして、こずえの話を聞くと、美夜ちゃんは、「こずえちゃん。パソコン。してみたいのね。私、親分さんにこずえちゃんと、一緒にお願いするわ。」と、言った。そして、「こずえちゃん。こずえちゃんには、夢があるのね。私、応援する。親分さん。怖いわよね。そんなこと。言えないわよね。でも、大丈夫よ。親分さんは、鬼じゃなくて、こずえさんのパパなの。だから、大丈夫よ。怖くても、頑張りましょう。」といった。

その時、こずえは、美夜ちゃんに、ありがとう。と言いたくなった。

しかし、美夜ちゃんは、お礼は、いいわ。私たち、だって、親友でしょ。」と言って、お礼を断った。

そうと、決まれば、善は、急げだ。良いと思ったこと。やろうと思ったことは、やった方がよいのだ。しかし、このお家、少し、変わっていて、何がいいか、悪いかは、店の主人である。勘十郎が、決めるのだ。いやはや。そんなことを書いている間に、この店の主人が、作業場から、母屋に帰ってきた。「今、帰ったぞ。」と、ドラのような大声で言った。普段は、体に似合わない。小さな声で話すのに、挨拶するときと、怒るときは、大声を張り上げる。まったく、難儀な難しいご主人である。

 

そして、そのご主人が、家に入って、靴を脱ぐやいなや。こずえと、美夜ちゃんは、「パパ。」

「親分さん。」と、言って、話を切り出した。

勘十郎は、それを聞くと、何か、気に障ったらしい。

 

そして、「一家の大黒柱が、帰ってきたんだぞ。そこはな。おかえりなさい。というもんだろう。」と、怒ってこずえと、美夜ちゃんをたたこうとした。

その時、こずえは、キャアー。と、悲鳴を上げた。

そこへ、アラタがやってきて、「父さん。今のは、筋が通らないよ。そういうのは、パワハラって言うんだよ。」と、勘十郎に、戦いを挑んだ。

アラタは、お姉ちゃんを守るために、勘十郎と、戦った。

まあ、このお家、少し変わっていて、勘十郎と、その実の息子の対決、戦いは、日常茶飯事であった。いや、もっと、多いかもしれない。おりんばあちゃんなんか、まるで、家にちんどん屋さんが、来たかのように、目をキラキラさせている。

そして、ドカ、バカ。音をさせながら、大喧嘩をした。

おりんばあちゃんは、もっと、やれえ。もっと、やれえ。とはやしたてていた。

 

対決やら、戦いやら、かいていると、何やら、勇ましい感じがするが、だんだんと、ヒートアップすると、最後には、広い所、居間などに、移動して相撲になってしまうのだ。そして、最終的に、アラタが投げられる。勘十郎の投げは、大相撲の、横綱顔負けだった。

 

そして、祭りが、終わった後、台風が去った後。国破れて山河ありと、言った風な、小寺のお家の居間で、アラタは寝ていた。そして、小さな声で、カメリア人のロック歌手のように、「ナンセンス。」といった。彼は、その耳で、姉の声を聴いた。姉は、泣きながら、「パパ。やめて。私。パソコン教室に通いたいの。」といっていた。

そして、美夜ちゃんも、「よろしくお願いします。親分さん。」と、泣いているこずえの声に合わせように、言った。

乙女、二人の涙。こずえも、美夜ちゃんも、泣いていた。二人とも泣いていた。

それを見て、勘十郎は、「パソコン教室だあ。」と、言った。

そして、イライラしているのか、「たばこをすってくる。」といった。

それを聞いて、アラタは、この野郎。と思った。

 

娘に手をあげる。女の子にも、手をあげる。家で、大暴れする。それは、いつもの事だが、きょうと、言う今日は、姉さんを泣かせやがって。我慢ならねえ。と思った。

しかし、アラタは、力が出なかった。いくら、アラタと言っても、まだ、中学生なのだ。

アラタは、そんな自分を恥ずかしく思った。

父さんに、やられっぱなしの自分が、ふがいなかった。

その時、アラタは、大人は、汚いと、少し、お父さんに対して思ってしまった。

 

大好きなお父さん。お父さんの事を俺たちが、大好きなように、父さんも、俺たちの事が、好きなはずだと思った。

アラタは、そう思いながら天井を見た。

 

アラタが、天井をみていると、美夜ちゃんが、大声をあげた。

そして、こういった。「こずえちゃんには、夢があるんです。こずえちゃんは、お父さんの。パパの皆の役にたちたいんですよ。こずえちゃんは。こずえちゃんの気持ち考えたことありますか。?」と言った。

 

その声は、とても、大きな声で、この場のだれよりも、大きかった。

おりんばあちゃんも、里美母さんも、目を丸くしていた。

それを聞いて、勘十郎は、泣いた。泣きながら、たばこの箱を、バンと、床にたたきつけえると、

小さい声で、「そうか。そうか。嬉しいぞ。」といった。

そして、今日は、ごめんな。と言って、自分の部屋に行った。

いやはや、パソコン、一つで、この調子である。

こんな小寺のお家に情報化の波である。

もうカビの生えたような家である。しかし、このお家、誰の目にも、どこか、懐かしい。

そんな家にも、情報化の波である。

もう、11月。寒くなってきた。

こずえも、寒さに気を付けて。

その夢見る心を冷やさぬように。

小さい秋、小さい秋、見つけた。の法則。アルティメットセオリー パラレルファクター。

小さい秋、小さい秋、見つけた。の法則。アルティメットセオリー パラレルファクター。

 

最近、僕は、図書館のお仕事が終わると、最近、ちょっと、寄る場所がある。

それは、チャンの家だ。チャンの家は、バーニィが、薬を開発しているので、ちょっとお金持ちだ。

家も、広くて、お庭に泡の出るお風呂、ジャグジーがある。

僕は、このジャグジーが好きだ。このお風呂は、泡がポコポコって、出てくるんだ。

泡の感触が、なんだが、くすぐったいけど、なんだが、疲れが取れるんだよね。

一日仕事をして、疲れている僕の体には、これが効くんだ。

チャンに、お風呂から上がった時、「良いお湯だったよ。ジャグジーのお風呂なんて初めて入ったよ。お風呂、ありがとうございました。」って、いったら、チャンが「ありがとう。そうだろ。あれね。僕、バーニィのために、買ったんだ。バーニィ。いつも、疲れているから。薬の開発で。」って、笑った。僕は、そうなんだ。彼女も、頑張っているんだなって、思った。

 

僕が、頑張っていること。それは、図書館で、働くことだ。

本は、良いよ。僕たちを、知らない世界へ連れて行ってくれたり、知らない事や言葉を教えてくれるからね。

僕は、本が好きなんだ。図書館も好きなんだ。ああ、本屋さんも。

本に囲まれてるって、いいよね。なんだか、本の匂いがするから。文字に囲まれてる気がして、好きなんだよね。

図書館にいるとね、面白いんだ。ああ、あの人。あの本、好きなんだ。ああ、あの本、僕も、好きだ。って、言うことがあっていいよね。女の子だと、なお、良し。OKかな。

ああ、男の子も、良いよ。ああ、あの人苦手。ちょっと、偏屈荘。怖そうって、おもっても、僕が好きな本。僕も、好きな本を手に持って、こっちに来ると、貸出し手続きの時に、

「ああ、その本。僕も、好き。君も、好きなんだって、へえ、そうなんですか。?

って、ことは、僕たちって、案外、友達になれるかも。?って、思えない。?

ああ、ゴメン。僕って、根拠はないのに、希望的観測って言うのをしちゃうんだよね。

だから、シャルダンとか、レオナルドとかと、初めて会ったとき、なんだか、学者さんだから、彼らとは、友達になれないんじゃないか。って、思ってたけど、シャルダンが、

ケン ・ポッター。レオナルドが、ジム・ソーヤの冒険。それを、二人が借りて行ったとき、タイトルを見て、「ケン・ポッターに、ジム・ソーヤ。両方とも、好きだなあ。って、おもったもん。その時、僕、シャルダンに「ケン・ポッター好きなんですね。」って、思わず、言ったもん。そしたら、シャルダンは、「ふふ。」って笑って、僕に、

「ケン・ポッターが好きかだって。?当たり前だ。この作品を嫌いな人なんていないよ。

いるとしたら、それは、レオナルドくらいだ。」って、言ったんだ。

だけど、彼がそういったとき、彼には、レオナルドをバカにしようって言う意図は、なかったんだ。言い方でわかったんだ。それに、レオナルドもいつもの調子で、また始まったぞ。」って、言う風で、気にしていなかったんだ。

レオナルドは僕にこう言った。「シャルダンは、そういってるけど、僕。ケン・ポッター好きだよ。ふふ。呪文もぜんぶいえちゃうもんね。」と笑った。

彼が、笑うと、シャルダンは「全部だって。?レオナルド。魔法学校初等科から、高等科まで、全部言えるのか。?それから、社会人呪文まで、全部か。」といったんだ。

僕は、その時、ええ。すごいと思った。社会人呪文かぁ。って、思った。

社会人呪文というのは、大人向けの難しい呪文で、ケン・ポッターが通っている。

イギリス魔法学校の先生たちが使っている魔法なんだ。

 

とても、難しい呪文でね。ケンも、ロンリーも、エマも、一年生や低学年の頃、本で言うと、三巻目くらいまでは、使えなかったけど、四巻で、悪い大魔王が、復活して、皆で、どの生徒も、個人の力、スキルアップをしよう。って言うことで、五巻、六巻と、力をつけて、中級呪文や、上級呪文。はては、ちょっと難しい大人向けの社会人呪文まで使えるようになっていったんだ。僕は、その頃。小さくてね。だから、僕は、ケン・ポッターと、一緒に大きくなっていったんだ。僕が進級して、少し、大人になると、ケンも、ロンリーも、エマも、進級して、一つ、また、一つ。と、本の中で大人になっていくんだよね。

そう思うと、ああ。僕たちって。本の中と現実というちょっと似ているけど勝手が違う世界にいるけど、一緒なんだなあ。って、おもっちゃうんだよなあ。

僕に、とって、ケン・ポッターは、そんな作品だから。

シャルダンも、レオナルドも、同じだったかもしれない。彼らも、僕が、ケンやロンリー、そして、エマと、冒険をしたように、彼らもしたかもしれない。

 

だから、共通の話題で、盛り上がった時。図書館だけど。ちょっと、良い気持ちになって、

とっても、楽しかったよ。僕、図書館の職員なのに。まあ、でも、これも、一つの形。

でも、その後、僕の先輩の職員から、ちょっとおしかりを受けちゃった。

まあ、これも、今となっては、いい思い出だよ。なんだか、ロンリーの双子のお兄ちゃん。

フレディと、ポールみたいだって、思ったんだ。彼らは、いつも、学校で、いたずらばっかりして、先生に叱られるんだ。「こら。なにやってるの。?」って、ふふ。

その日は、何だか怒られてるのに、楽しかったよ。

なんだか、ジム・ソーヤみたいなそんな気持ちだったな。

 

「どんな冒険にも、危険はつきもの。危ないことしたら、先生に怒られるみたいに。でも、俺は、恐れない。怒られるなら。きちんと怒られたい。」って、言う、元気な彼のような気持ち。だから、僕は、この時。彼の言う事が、ジムの言うことがなんだかわかった気がしたよ。小さいころ、「きちんと、怒られたい。」って、なんだろ。?って、思ったけど、なんだかちょっと、分かった気がしたよ。その時。ちょっと、悪ガキ。いや、ちょっと元気な男の子の世界の事が、その時、今になって分かった気がしたんだ。

本って、そういうところがあるよね。読んだとき、意味が分からなくても、後になって分かる事ってあるよね。あれって、よく言うけど、不思議だよね。

僕は、本のそんなところが好きなんだ。

本って、不思議だよね。

 

僕が、本って、不思議だなって、思って、そんなことを思っていると、家の中から、

バーニィの「シュチューイ。お風呂から上がったんでしょ。?早く這入りなさい。風邪ひくわよ。インフルエンザもはやってるんだから。」って言う声がした。

その言葉を聞くと、チャンは、青い顔をして、「はーい。」って、僕に、こい。こい。って、合図して、中に入っていった。

僕は、それについて行った。

僕も、その時、「今、いくよ。」といった。

なんだか、バーニィは僕らのママみたいだな。って、思った。

そう思うと、こういう場所があるっていいなあ。って、僕の図書館も、こんな風だといいなあ。って思った。その時心は、温かかった。でも、体は、少し、冷えていた。

僕は、その時、もうそんな季節か。ちょっと、物思いが長かったかな。?と思った。

僕たちがいなくなったジャグジーに、風で、道路から落ち葉がふわりと舞い降りていた。

僕の小さい頃。の法則。アルティメットセオリー パラレルファクター。

僕は、小さい時、リーフリィに住んでいた。

僕のママと父さんは、リーフリィ人だったんだ。リーフリィは、自然が豊かで、暮らしやすくて、みんな、のびのびとしていたよ。

戦争も、あったらしいけど、その頃のことは、僕は、よく知らない。だけど、自警団っていう、騎士団みたいな、ソルジャーズみたいな人たちが、いたことは知っている。

今日の活躍は、どうだった。こうだった。っていう風なうわさは、よく聞いていた。

その頃、僕は、まだ、化学や英語のことを知らなくて、その頃は、騎士団になりたかったんだ。

ほら、嘘じゃなかっただろ?僕は、ブドーを学んだんだっていっただろ?僕のママが、父さんと喧嘩せずに、あのまま、ブドーを学んでいたら。僕は、騎士団に入団していた。きっと。きっとね。

だけど、過ぎ去った過去は、もう取り返すことは、できない。いくら悔やんでも、いくら泣いてもね。僕の父さんは、僕が、8歳の時に、僕と、母さんの前から、去っていったんだ。

その頃のママは、今より、うーんと、痩せていてね。ケチャップの殻も、容器も集めていなかったんだ。それも、そうだよね。リーフリィには、トマトケチャップは、ないもの。

そうそう。ケチャップに似た野菜があったな。なんだっけ?まあ、遠い日のことだから、記憶が定かでは、ないけども。

カメリアに来てから、僕のママは、トマトケチャップに出会って、縦も横も、大きくなったんだ。父さんと、別れて、ケチャップと出会うとは、皮肉なもんだね。てことは、僕の新しい父さんは、トマトケチャップかな?

ママの体が、大きくなるにつれて、僕の体も、大きくなった。カメリアの言葉も、一生懸命に勉強したよ。難しかったな。大変だったよ。言葉が違うんだ。勝手が。国が、違えば、習慣も、文化も、違うってね。よくいうんだけど。

僕の場合も、そうだった。

まだね。リーフリィは、アルファベットを使うから、まだなんとか、なったよ。言葉の面は。

訛りも、アルミンに比べたら、マシな方だ。

あ、勘違いしないでね。今のは、外国人差別じゃない。僕は、アミルンを尊敬してる、応援も、してるんだ。彼は、本当に頑張り屋さんだ。英語も、すぐに、マスターして、今も、だんだんと、流暢に話せるように、書けるようになって来ている。最近だと、ワコクの言葉も、少しずつ、勉強しているみたい。

何やら、聞いてみたら、アミルンのやつ、ワコクの女の子に、惚れたみたい。

あいつ、惚れっぽいからな。それに、めそめそしてるから、体の割に。すぐ、振られるんだよ。

まあ、僕も、バーニーと、出会って、結婚できた。何があるか、わからない。

そうそう、この間、夕食の時、僕と、バーニーと、アミルンで、ローストチキンを食べている時、僕が、バーニーに、アミルンのために、ワコクのその子に、惚れ薬を飲ませれば、いいんじゃない?って、いったら、バーニーに、怒られて、ぶん殴られちゃった。

バーニーに、何、するんだよ。って、いったら、あなた、最低よ。そんなことをして、アミルンが、喜ぶと思うの?それに、彼女だって、得体の知れないカメリア人のメガネ女が、作った薬なんて、飲まないわよ。それに、惚れ薬っていっても、薬よ。あなた、もっと、薬をリスペクトしてよ。薬を作るにも、お金がかかるのよ。その辺。わかってるの。それにね。私は、薬の研究をしている学者として、そんな風に、薬を使いたくないわ。たとえ、惚れ薬であってもね。」と、怒られた。ママ、そっくりだったな。その時の。バーニー。そしたら、この時、アミルンが、やめて、ママ。パパって、僕と、バーニーに、思わず、いったんだ。

その時、僕は、それを聞いた時、おい。アミルン。と思った。

けれども、パパっていう言葉の響きは、悪くないなと思ったね。

バーニーは、ウゲェという顔して、嫌そうにしていた。

この時のアミルンの声が赤ちゃんっぽかったからかも知れないね。 

でも、いいんじゃない?僕らの赤ちゃんが、アミルンでもさ。

あれ、なんか、変かな?

僕も、クンフーが、足りないみたいだ。

だけど、僕、その時、思い出していたんだ。

遠い、昔のことを。幸せな昔のことをね。

でも、今だって、十分、幸せだよ。バーニーがいて、アミルンが、いて、あー、この時、シュチューイも、図書館の仕事を終えて、僕の家で、チキンを食べていたな。

でも、アイツ。ここのところ。毎日、来るんだ。僕のところに来たいのかな?アイツ。

頑張れ、アミルン。僕たちの家族だ。

応援している。グッドラック。 

 

あざだてらんさん、リーフリィ国をお借りしました。ありがとうございました。

太陽の学園は、良いところよ。パラレルファクター。

太陽の学園は、良いところよ。

 

せんろは、楽しみにしていた。

今日は、11月12日、今日は、ある所へ視察に行くのだ。

 

視察なら、せんろは、よく行っている。東は、そい玉から、西は、小野道まで、

いや、もっとかもしれない。せんろにとって、ワコクは、自分の庭であった。

線路がある限り、道路がある限り、航路がある限り、人は、どこでも行けるのだ。

 

昨今、ワコクは、グローバル化している。人、物、金が、行き来している。最近だと、

IT化で、情報も、していて、情報も、国と国、県と県を、行き来している。

だから、せんろは、今日の視察は、特別、楽しみであった。

 

せんろが、楽しみにしていた視察、それは、障害者の就労支援センター「太陽の学園。」の

視察である。障害者の働きたいという意欲、関心は、高まっている。最近は、ワコクでも、情報化、IT化という、言葉を、ニュースや新聞で、念仏のように、毎日、聞くようになった。その原因は、せんろなのだが、せんろは、それが嬉しかった。

 

こんなに、人、物、金、情報が、飛び回る世になって、障害者の人たちが、じっとしている、彼ら、彼女らには、エネルギー、何かやりたいという思いに溢れている。

せんろは、そう思っていたので、彼らのそのエネルギーを何か、社会に、還元していきたいと、考えていた。そんな時に、思いたったのが、障害者の就労支援センターだ。

 

一人では、思いつかなかった。せんろは、その気持ちでいっぱいだったが、一歩踏み出せずにいた。そんな時に、ワコク紅鷹党の守屋議員が「障害者の就労支援センター、施設に関する助成金。」という、制度を、紅鷹党の若手が、中心となって、つくりましょう。という案をだした。せんろは、紅鷹党には、敵扱いされているが、紅鷹党議員の口から、そんな声が出たので、せんろは、嬉しかった。紅鷹党の小野道県連に、安達君を武者修行に行かせてよかったな。と、せんろは思った。

若い子の良い芽が、芽吹いてきたな。と思った。

 

鷹党は、いわゆる主戦派という、なんでも、武力に訴え出ようという傾向が強い党である。その中に会って、戦うぞ。打ち取るぞ。イテキめが。といった、声以外を聞けたことは、せんろにとって、嬉しいことであった。「コウジ。お母さん。嬉しいわ。コウジも、成長したのね。」と思った。その声を聴いたとき、せんろは、涙が出た。

主戦派だった。「コウジ」くん、いや、紅鷹党が、一歩前に進んだのだ。ワコクは、優しく、のびのびとした国だ。で、あるならば、前に、進まねば、なるまい。人は、生きているので、嫌な日や、怒りにまかせて、大声を出したい日も、あろう。けれど、それでは、前には、進まない。進めないと思っている。せんろは、少なくとも、そう思っていた。

 

その中で、せんろは、紅鷹党の議員たちには、成長してほしいと思っていた。その中に会って、せんろは、そう思うと、涙が出た。

しかし、大事な会儀中であったので、せんろは、目の中に涙を溜めた。

 

そんなせんろの思いは、つゆとも、知らない。守屋議員。守屋議員は、涙を溜めている、せんろを見て、「せんろのやつ。泣いてやがる、障害者の就労支援の助成金なんて、思いつかなかっただろ。俺。この日のために勉強したんだゼ。俺は、自慢じゃないけど、動物図鑑以外の本は、あんまり読まないんダ。それをお前を負かすために、安達と一緒に勉強したんだゼ。」と、思っていた。

 

守屋議員、カゲトは、この助成金制度を作るにあたって、障害者や障害者の就労に関する本を読み漁った。障害者と言っても、身体障害者、知的障害、精神障害発達障害など、たくさんの障害があることが分かった。しかし、皆、それぞれ違うので、皆、それぞれ、いいところ、特性があるということが分かった。

 

世の中には、色々な人がいる、カゲトは、それを本を読んで勉強した。しかし、福祉や障害者に関する専門の本なので、専門用語が、難しく、動物図鑑以外の本をあまり、読まない彼には、チンプンカンプンで、少し、いや、大分、難しかった。

そんな時、助けてくれたのが安達議員だった。

 

安達議員は、カゲトの同僚で、年も、同い年なので、カゲトは、仲間だと思っていた。

しかし、安達議員はせんろ議員の勉強会や、せんろの立ち上げたワコク友好大同盟に参加しているので、少し、距離を置こうと思っていた。

 

しかし、カゲトが障害者や福祉の本を読んで、ウンウンと、うなっていると、

「守屋さん。なんじゃあ、難しい勉強しとりんさりますね。僕、手伝いますけぇ。」と、言って、難しい用語のリストと注釈を作ったり、勉強の手伝いをしてくれた。

カゲトは、安達議員に勉強を教えてもらいながら、「助け合いって、いいもんだゼ。」と思っていた。安達議員は、最近、このあたりでも、流行りのパソコンのワープロソフトも、サッ。サッ。サッ。と、打ち込んで、用語リストと注釈の書類を作っていた。

そして、サッ。サッと、書類を印刷して渡してくれた。

カゲトは、驚いた。最近、叫ばれているIT化の凄さ。パソコンの凄さを実感した。

その時、カゲトは、悔しいが、せんろは、間違っていない。そう思った。

 

カゲトは、この時、せんろの言うITと、障害者の人が結びつけば、もっと、凄いものが生まれる。カゲトはそう思った。この時、カゲトは、せんろが、見ている世界を少し、見たような気がした。そして、俺も、もっと、広い視野を持ちたいと持った。

そんなことがあったから、カゲトは、せんろが涙を浮かべたとき、嬉しかった。

その日の夜は、嬉しくて、エリマキトカゲのマネを部屋でした。

 

そのまねをするとき、カゲトは、鏡の前に立って、上半身裸になって、自分の体を見た。

その時、筋肉が、たくさんついていた。

自分で言うのもなんだが、凛々しかった。この体なら、のぞみさんに見られても、恥ずかしくないな。カゲトは、そう思った。カゲトは、嬉しかった。

 

所かわって、ここにも、嬉しい男が一人、せんろ議員である。

今日は、太陽の学園に視察に行く日。せんろは、「皆、働いているといいね。」と、ルンルン気分でいった。すると、のぞみさんは。「せんろさん。しっかり。遠足に行くんじゃありませんよ。議員」といった。

この時、せんろ議員は、少し、ドキッとした。

けれど、悪い気はしなかった。

奏山の空が晴れていた。空は、青かった。