アンタってバカだと思ってた。暑い盛りでもなんでもまりあに食らいついてバカなの。死んじゃうわよってでも、モンゴルの日差しにも紅白の緊張にも負けないで。今は、まひろちゃん。まひろちゃんでしょ。アンタって結構、命張るのね。暑い日差しにも熱湯にも負けない。ほんとバカよね。でも、スパイの勉強も頑張ってどんな現場でも食らいついて。トキや米津君とはまた違った良さがあるわね。
有原、あたし、結構好きなの? かニャ?
おーい。みー。おっさん、これ見てくれよー。でっかい魚が取れて三浦がさ。魚群探知機で見つけたんだぜー。
何。兄様はバカなのね。
こしろー、川の深みにハマってはいけないとあれほどもうしたのに。
いや、政子。ガキはあれくらいが一番だ。
頼朝様。
俺はここを出て、義経と合流して天下を盗む。
おーい。おっさん。なんの話だよ。俺は今日から俺の弟子だ。
弟子。そうか。でもさ、でもさ、これでおっさんの冒険に一緒に行けるよな。
ねーちゃんもさ。いいだろ。俺は川で魚取ったんだからさ。
でも、危険よ。心配です。こしろー。
心配ばっかりじゃ育たねえよ。こしろー。お前、今日から悪党だからな。悪党はへこたれねえんだ。わかったか。
わかったよ.おっさん。早く冒険しようぜ。
うふふ。飲み込みの早いバカだな。でも、バカってのも、結構、悪くはねえんだぜ。
なあ、政子よ。
でも、心配だわ。こしろー。
みーも弟子にしてください。
みー、お前はアイドルだろ?なら、歌の勉強をしねえとな。
そうだった。みーは歌手になるんだった。
みんな、頑張ってんだよな。政子よ。うふふ。
おい、向田。起きろよな。お前、まりあの説得戦に失敗して風邪引いて洞窟の中で寝てて俺に起こされた。しっかりしてくれよな。
有原、アンタ、守ってくれたの?
悪いかよ。洞窟もあったしよ。それに俺はイライラするんだよ。お前たち豪族様は、いつもいつもでっかいことを言う、周りの奴の気持ちも考えないで。だから、俺はお前たちを助けたいと思う。俺だって、スパイとか、豪族の勉強してるよ。これが結構面白いんだよ。それなのにさ、どうしてそんなに怒ってんだよ。マリアだってお前たちだって幸せになっていいはずなんだよ。人が幸せになるのも歴史だよ。そう思ってお前とまりあにお前の気持ちを伝えたんだよ。俺はトキみたいに強くねえ、米津みたいにおもしろくもないよ。でも、お前とか、まひろとか見てるとさ、なんとか助けたくなるんだよ。博士の話聞いてると俺もそうしたいと思ってさ、それが俺の夢だと思ったんだよ。でも、100はできないよ一人では、聞いてないこともたくさんだよ.きっと。
だから、私に助けて欲しいってわけ?
紅白の時、ありがとうな。俺、嬉しかったんだ。ありがとな。だから、もっとやっていこうぜ。二人でさ。みんなでさ。それが俺がまひろや博士や北条に近づく一歩だと思うんだよ。
だから、協力してくれよ。向田、俺の夢にさ。
わかったわ。 協力する。こしろーとも、まひろちゃんとも。でも、アンタ、そう言うことはあんまり言わないものよ。
いや、俺ははっきりゆうよ。聞いてないよーって、でも、俺は決めたんだよ。俺は俺なりに頑張りたいって。
バカね。アンタ。本当に。
バカでいいよ。でも、真面目なバカなの。俺はさ。
あっ。吹雪止んだぜ。聞いてないよな。でもさ、幸先のいいスタートだよな。この世を我が世とぞ思うだよ。
馬鹿ね。有原。でも、そう言うところ、結構かも、ニャ?なんだか、昔のこと、少しだけ、思い出したようニャ?
バカってのも結構いいもんだぜ。政子よ。
おーい、姉ちゃん、今日は三浦と後輩とバトミントンをしたんだー。
姉さん.聞いて、でも、上手く歌えるかな?上手く歌えたら、これ、持っていこうと思うんだけど。
なんだか、昔のこと、少しだけ思い出せたわ。ありがとう。圭吾、これからもよろしくね。
なんだよ。聞いてないよ。こう寒くちゃおでん食べたいな。早く帰りたいよな。
でも、俺はまひろに誓ったんだよな。負けないってさ。だってスパイの勉強、たくさんしてるからさ。俺。